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What I think about Black Lives Matter


noteは初めて書くけど、自己紹介もなく今回は現在ニュースでも取り上げられてるBlack Lives Matterについて考えてみようと思う。


*まず前提として、概念としての「黒人」「白人」という単語を使います。本当はAfrican American Peopleって言いたかったりするけど、わかりやすく、読みやすくするため、そういう単語にします。「」は以下省略させてください。


インスタとかでもいくつかシェアしたんだけど、ここ数日この問題についてよく考えていて、ストーリーで書くには長くなってしまいそうだったのでここで書いてみようと思う。


もう知らない人はいないと思うけど、アメリカのミネソタ州ミネアポリスで「白人」警察官に膝で首を押さえつけられ「黒人」男性のジョージフロイドさんが亡くなった事件を発端に各地で抗議デモが起こっている。彼は偽札を使った”かもしれない”疑いで警察に拘束され、”I can't breath"「息ができない」と訴え、周りも「彼を離して」と言っていたにもかかわらず警官はそのまま彼を押さえつけて亡くなってしまった。どんな気持ちで亡くなったか想像すると本当に心が苦しくなる。


これを「人種問題ではなく、警官の暴力性について議論すべきでは?」とか”All Lives Matter"「全ての命が大事」とか主張する人もいる。私はそんなのは大前提だと思う。みんなの命が大事なのも、警官の暴力が問題なのも。でも結局そういうときに犠牲になるのってマイノリティーや社会での立場が弱い人たちなんだよね。女性差別について語る時、「男にだって差別がある!」っていうのと同じだと思う。そこに不条理があるから訴えているのに問題をすり替えて、見えなくしているように私は思う。


色々な人種差別があるけれど黒人差別は本当に根強くて歴史や政治、メディアによって作られてきた。


私は留学してたサンフランシスコでEthnic StudiesやAfrican American Studiesという授業で奴隷制度の歴史や黒人の大量投獄、それこそBlack Lives Matterについても学んでた。「黒人は野蛮」「黒人は怖い」「黒人は犯罪者」というのはそういう歴史、政治、メディアなどによって作られた幻想。私も向こうで学んで初めて知ったこととかたくさんあるから全然偉そうにとかじゃなくてただ、structural racismについて知ることでいま起こっているblmについてもっと理解することができるんじゃないかな、って思う。


だから、どうしてそういう構造、幻想が作られてしまったのかっていうのをすごーく、ものすごーく簡単に説明してみます。ちょっとレクチャーみたいでウンザリしちゃうかもだけど付き合ってください、、、。


まず、アメリカでは黒人の奴隷の歴史があるのはみんな知ってるはず。彼らはそうやって人間としてではなく「モノ」として扱われてきた。つい先日、「それでも夜は明ける(英題:12 years a slave)」っていう映画が夜中に再放送されてたな。黒人奴隷の実話をもとにしたこういう映画を観るのも彼らがどれだけ非道理に残酷に扱われていたのかイメージしやすいと思う。でも忘れちゃいけないのは今起こっていることは映画の中の話じゃなくて現実に起こっているということ。そして1950年代、黒人が白人と同等の権利を求めて戦った公民権運動から全然変われていないという事実に私たちは目を向けなければならないと思う。(structural racismについてはNetflixにある13thというドキュメンタリーがオススメ)


「黒人は犯罪者」というイメージが作られた意外と知らない出来事にWar on drug(日本語だと麻薬戦争?っていうのかな?)がある。


政府は刑務所産業を成り立たせるために人手が欲しくて、1970年代に「大量投獄」が始まった。

その標的が黒人だった。

1970-1980年ニクソンやレーガン政権の時に「麻薬は健康問題じゃない、麻薬は重罪」として取り締まりを強化した。

テレビで黒人が手錠をかけられ、警官に押さえつけられている映像が連日のように流れた。

当時、クラックっていうすごく安くて手に入りやすいコカインが特に黒人の間で流通していて、それに目をつけたレーガンは、普通のコカインより重い罰をクラックに課した。

こういう政府の思惑によって、メディアの報道によって、彼らは野蛮で、犯罪者で、"super predator"だという幻想を世間に与えた。そうやってまた、黒人の投獄率が上がって、「やっぱり黒人は犯罪者」というイメージが悪循環に続いていった。


彼らに対するレイシズムがどれだけ作られた概念かということがわかる。


そしてずっとそれと戦ってきた彼らは今、また同じことに対して戦っていて、それが今回の抗議、ひいては暴動になっている。


私にはブラックの友達もいるし、人種の坩堝と言われ、多様性を謳っているサンフランシスコでも彼らが差別され、恐怖の中過ごしているという話をたくさん聞いた。私もアジア人として向こうで暮らして、目を細めるマネをされたこともある。そんなことされたの初めてだったし、相手はおふざけのつもりだったけど、すごく悲しくてショックだった。比べるものでもないけれど、彼ら黒人は言葉の暴力だけではなく、命の危機さえ感じながら毎日生活している。自分が身の危険を感じて呼んだ警察にさえ。


アメリカに行ったことないし〜、黒人の友達とかいないし〜、って言ってる場合ではないと思う。今回のコロナで実際アジア人は外国で差別を受けているっていう事実もあるし、アフターコロナで海外に旅行に行った時、自分もアジア人として差別を受けるかもしれない。だからこれは黒人だけの問題ではないし、人種差別というものに対して自分のことだと思って、それこそ人種関係なくみんなで考えていかなければならないと思う。


それと同時に、彼ら黒人に対する差別はもちろん他人事じゃないけど、それでもやっぱり私のルーツは日本にあるから、今後同じことが起きないように黒人の差別だけじゃなくてコロナに関するアジア人への差別、日本国内で起こっている差別にももっとみんなが目を向けて、同じように考えてみてほしいなってちょっと思ったりもする、、。


それからもう一つ。


これはつい最近大学の友達と話していたことそのものなんだけど、、、。

blmについてSNSで感じていたモヤモヤついて。


最初は私もインスタのストーリーを通してこの問題についてシェアしたりしていたの。目を背けちゃいけないのはわかっているんだけど、インスタでもツイッターでもそのことだらけで、、たくさんの情報をシェアしてくれている人にはもちろん感謝しているんだけど、少し自分で考える時間が必要だったのね。それで、いつもはそういうことにうるさいのに最近はあんまりポストしたりしていなかった。自分の考えとか言葉がまとまらなかったし、センシティブな問題だからこそSNSに投稿することは勇気がいる。


でも、「沈黙は暴力だ!!」とか「普段ラップを聴いたり黒人の文化の恩恵を受けているならspeak outしろ!!」みたいな風潮がたくさんあって、自分の中ですごくモヤモヤしていたの。


賛同の仕方って人それぞれで、なにもSNSで発言することだけが全てじゃないと思う。自分なりに調べて、考えて、家族や友達と話すだけとかでも全然いいと思うんだよね。この問題はトレンドではないと思うし、ハッシュタグをつけて回ることが正義なのだろうか、、、?って思う。彼らは何をもって沈黙って言っているのかな、って思ったりする。


私はハッシュタグじゃなくて、自分の考えや記事や有力な情報をシェアすべきで、それがまとまらないうちは無理に表面上だけで発信する必要はないと思う。結局、本質を理解していないと同じことを繰り返すしね。だから、参加したり、意見したり、speak outすることはもちろん大切だけど、「かんがえようね!」って投げかけるのはわかるけど、「黙っているのは違う!!」って言われるのはなんだか納得いかなくて、、。でもそうやって言ってる人結構いるんだよね。びっくりするくらい。


それぞれの方法で、別に言わなくても署名したり募金したり、勉強したり、身近な人と話し合ったりっていう人たくさんいると思う。現地でデモに参加している人だっている。SNSから見えないところっていっぱいあるのになぁ、、って。人間なんてそっちの方が多いよね、てかむしろそうであってほしいと思う。SNSでの自分が全てです!全部やってることさらけ出してます!なんて人いる?笑 そんな人逆に信用できない、、、。笑


なにが言いたいかというと、


こういうこと書くのにもすごく勇気がいるし、頭を使うし、言葉はとても大切で、発言には責任を伴う。だからこそ慎重になってるし、自分できちんと考えることに時間を費やしてる。いろんな情報シェアしてくれている人たちには、勉強になるし本当に感謝してる。だけどそれを、”声をあげる”ことを強要したり、”声をあげていない”人を批判するような風潮には疑問があるな、って。


だから、みんな考えや思うことはたくさんあると思うし、毎日blmに関する情報が流れてきて疲れてしまっているとも思うけど、自分なりの方法でこの問題について考えて、参加していければいいのかなって思う。


ものすごーく長くなってしまったけど、最後まで読んでくれてありがとう。


共感してもしなくても。


人それぞれいろんな考えがあるのは当たり前。考えが違うのは当たり前。でも普通に生きているだけで不安に感じたり恐怖を感じたりって、みんなそんな世の中は変えたいと思っているはず。差別のない世の中になればいいなって思っているはず。


私もこれからも死ぬまで学び続けて自分なりに行動しようと思う。


Structural racism is not only in US, it is a global issue! we must all do better understand its existence. Educate yourself.

"Learn as if you were to live  forever"-Mahatma Gandhi


Love, 



Yume.





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