見出し画像

偉人天才を生むモンテッソーリ教育とは?


モンテッソーリ教育を受けた著名人は、以下の通りです。

経営者

ビル・ゲイツ(マイクロソフト創業者)
マーク・ザッカーバーグ(フェイスブック創業者)
ラリー・ペイジとセルゲイ・ブリン(グーグル創業者)
ジェフ・ベゾス(アマゾン創業者)
ジミー・ウェールズ(ウィキペディア共同創始者)
ピーター・ドラッカー(マネジメントの父)
政治家

バラク・オバマ元米大統領
ヒラリー・クリントン
イギリス王室のウィリアム王子
歌手

ビヨンセ
テイラー・スウィフト
https://hijirihoiku.net/what/future/

※正確にいうと、イーロン・マスクはモンテッソーリ教育のカリキュラムがある学校には通っていません。

彼は南アフリカの生まれで、小学生の頃は首都ヨハネスブルグの学校に通っており、アメリカの教育ではありません。

ただ、彼が11歳のときにコンピューターに興味を示し、小学生では理解できないはずのレッスンを親が許可して受けさせたという話からすると、モンテッソーリ教育の考え方に極めて近い教育環境だったと考えてます。

イーロン・マスク 幼少期 - デジタルネイティブまりっち

驚きますよね。 GAFA創業者のうち、スティーブ・ジョブズ以外はモンテッソーリ教育を受けています(唯一入っていないApple創業者のスティーブジョブズは、異色とも取れますが)。

日本人だと、史上最年少の14歳2カ月でプロ将棋棋士となり、デビュー戦以来、公式戦の連勝記録を30年ぶりに更新した藤井聡太さんも、モンテッソーリ教育を受けています。


モンテッソーリ教育とは、以下のようなものです。

モンテッソーリ教育は、教師(大人)の価値観で一方的に教え込もうとするのではなく、子どもの興味や発達段階を正しく理解し、子どもが触ってみたい、やってみたいと思う環境を適切に用意し、その環境と子どもを「提示」などによって結びつけ、子どもの自発的活動を促します。
子どもは、自分で選んだ活動に満足いくまで繰り返し取り組みながら様々な能力を獲得していきます。

http://sainou.or.jp/montessori/about-montessori/

また、実際にモンテッソーリ教育を自分の子供が受けた方の説明は過去の回答(海外)にあったので、こちらも参照ください。

ザッカーバーグやジェフ・ベゾス、藤井7段も取り入れているという、モンテッソーリ教育はこれからの子供の教育に率先して取り入れていくべきでしょうか?に対するShiro Kawaiさんの回答


ここからは私個人の解釈、意見になります。

モンテッソーリ教育の定義や、カリキュラムは少々複雑ですが、私の理解だと「子供が関心のあることに親が気づいてあげ、次のステップとなるレールを敷いてあげる(強制はしない)。その関心をフックに、学習効果を上げる教育法」と解釈しています。

凄そうに思いますが結構当たり前だと私は思ってまして、誰でも関心があることをやった方がモチベーションも高く、学習効果も高いはずです。教師や親は「教える」という上から目線のスタンスではなく、あくまで子供が自主的に学習することを促すナビゲーターになるということです。


これって、日本の教育の真逆だと思いませんか?

日本の教育は、自主性を育み一人一人の個性を伸ばすというよりは、平均的な質の教育をまんべんなく提供する、ということに主眼を置いていると考えます。

世界にはまともな教育を受けられない地域があるので、これはこれでいいことではありますが、社会に出てから必要となる力は学べないと思います。就活の時期になって初めて、他人と比較してユニークな人材であるかが求められますからね。

モンテッソーリ教育ではなくても、海外の先進国だと10~20人/クラスの少人数で、教師が一方的に話すのではなく、生徒が発言する機会の多い授業が存在し、そこで自主性や自分の意見を考えることを学んでいます。

私が興味本位で調べたところ、日本でこれを受けられる保育園は非常に少なく、かつ認可保育園では存在しなそうです。そのため、日本でこの教育を自分の子供に受けさせるなら、家庭での教育スタイルをモンテッソーリ教育風にして取り入れるのが現実的だと思います。

これは推測ですが、家庭で自主性を尊重していても、学校では先取学習をすると怒られることすらあるので、日本で取り入れるなら慎重にしないと子供が不幸になると思います。

以下はネットで話題になったもので、学校で掛け算を習っていない子が掛け算を使用したら答案を罰にされたというケースです。


とある小学校の先生の最悪な教育が話題に!「予習はNG」「間違っていても教えたことなら正解」

家庭での導入事例については、2人の子供が東大と早稲田に進学することができた、という以下の記事が少し参考になります(取材受けているのは楠本佳子さんという塾を経営している方です。つまり、モンテッソーリ教育以外の教育にも詳しい専門家なので、一般人に再現性があるかというと怪しいでしょう)。

観察の結果、子供の好きなものが分かったら、そこから発展させることを考えます。例えば息子は「プラレール」という電車のおもちゃが大好きだったので、電車から広げて、地図を買ってみました。すると息子は興味を示して、それ以降、東大に合格するまでずっと地理が大得意科目でした。

話題のモンテッソーリ教育を、家庭で実践する秘訣

これを読むと、子供の関心があることに関連する教材を提供してあげるということであれば、誰でもすぐに始められると思います(それで東大に行けるかはともかく)。

例えば、藤井聡太さんは将棋がたまたま好きでしたが、同じように親が「第二の藤井聡太を作る」と画策して、子供に興味がない状態で将棋を押し付けても効果はなく、当然藤井聡太さんのようになれません。

しかし、誰でも何かしらのことで藤井聡太さん並みになれる素質があるはずです(もちろん努力も必要)。それを人生経験豊富な大人が見つけてあげて、あとは自分で学ぶ道を作ればいいのかと。

子供の好奇心を大人のエゴで抑えつけずに、伸ばしてあげたいものですね。


(2020年5月22日追記)

2020年5月21日に発売された「Quora 世界最大級の知識共有プラットフォーム ビジネスと人生の課題をすべて解決する (アスキームック)」に本回答を掲載頂きました。
人材・教育カテゴリーの先頭です。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?