そこが居場所である理由

私は今、東京に一人暮らしをしてる。

徳島で生まれ、12歳まで静岡で過ごし、親の転勤でそれから東京に。
親は実家のある徳島に帰り、はじめは妹と2人で東京に住んでいたけど、妹も徳島へ行ったので今は1人東京にいる。
気がついたら東京での暮らしが一番長くなった。

昔から自己紹介で出身地を言う時はどう答えようと困っていたが、「生まれは徳島、育ちは静岡」と答えるようになった。でもそうすると東京に上京してきた感じに捉えられることも多いから説明が難しい。まぁそれでもいいのだけど。

私は徳島が好き。自然がたくさんあって気持ちがいい。東京と気温が同じでも人工物の差なのか、夏は暑さが少し和らぐ気がするし、冬は太陽の日差しが柔らかくて暖かい。

人に関しては、正直住んだことがないからわからない。親戚はいるけど、友達もいない。
(知ってる人が少ないって言うのが私にとっての居心地の良さに繋がってる気がするけど、その話はまた追々)

私にとって徳島との接点は、小さい頃夏休みや冬休みにおじいちゃんおばあちゃん家に遊びに行くところで、両親の実家があるということ。
徳島が好きだって思うけど、どうして徳島が好きだって言えるのかわからなくて考えてた。

そしてある時気がついた。

確かに徳島はいいところだと思うけど、一番の理由はそうじゃなかった。
家族がそこいるからだった。

もし家族が鹿児島にいたら鹿児島が好きだって言ってる気がするし、
青森にいたら青森が好きだって言ってると思う。

土地的なものは二の次で、家族っていう大切な人がいるところが私の心の拠り所であり、帰りたいって思える場所だった。

それに気がついてからは住む場所へのこだわりはなくなった。
今は東京にいるけど、別に東京じゃなきゃダメってことは全然なくて。

私を支えてくれてるものに気がついてからすごく気持ちが楽になった。
自分のことを受け入れてくれるところがあるって本当に心強い。

帰る場所があるから、今日もまた頑張れる。