ほっこりヴィーナス

知人がモデルとしてデビューする事をTwitterで知り、その日に即予約しました。

知人と言っても「友達」ではありません。普段はあたしの行きつけのお好み焼き屋さん「あほんだら」の店員で、また『埃』という名前で踊り子もされてます(以下、埃さん)。

埃さんのモデルデビューの撮影会、後先考えずに予約したものの、少し経って「やっちまった」感に襲われました。あくまでも店員と常連客、踊り子とファン、という関係ではありますが、普段何気なく会い、何気なく会話してる人。まるで幼なじみか妹のヌードを撮る感覚(妹と言っても年齢は倍くらい離れてる)。冷静になったら急に照れくさくなりました。そしてモデルである埃さんから見ても、普段何も意識せず接客してる相手だと、微妙な恥ずかしさがあるのでは？

なんて考えてると、「キャンセルしようかな？」ってネガティブな思いも出てきます。少し勇気を振り絞って、「せっかくの機会、これを逃したらもったいない。どうせなら、世界一美しい『埃さん』を撮ろう」腹をくくったのは撮影会前日でした(実はこの日も「あほんだら」に行き、そばめしを食べ、埃さんとも会話してる)。

そして当日(3月8日)、中古で買ったデジカメを持って、撮影会に臨みました。いつもの撮影会とは違う、妙な緊張感と、逆に友達と会うような気楽さとが入り雑じった不思議な待ち時間。あたしは少しでも綺麗に撮りたくて、部屋の掃除をしたりベッドのシーツを直したり、正直落ち着かなかったのかな？

やがて埃さんがスタジオに入ってきました。お店の制服とも踊り子のステージ衣装とも違う、普段着の埃さん。何だか不思議な色香に、ドキドキが止まりません。すぐにスタッフが出ていき、狭いスタジオで2人きり。なるべく落ち着こうと、普段通りのトーンで会話しながら、1人の普通の女性として、シャッターを切りました。

埃さんの方は、むしろ落ち着いているように見えました。初撮影会の感想だとか、「今日は雨で寒いね」なんて、前日の「あほんだら」と同じ雰囲気。さすがにプロでした。

今日のコンセプトも、前日にやっと決まってんだけど、「Naked Yoga」皆さんはご存知でしょうか？体のラインや動きを正確に見るために、全裸でするヨガです。あくまでもそういう目的なので、男性は男性同士、女性は女性同士で行います。

埃さんは日課のトレーニングの中にストレッチやヨガを取り入れていて、そちらの知識もあかるいので、体ほぐしを教わりながら撮影する事にしました。これでタダでレッスンも受けられる(笑)。

あたしも上に羽織ってた服を脱いで、動きやすい格好になり、時折ポーズを真似ながらシャッターを切る。そんな感じで、いつものエチエチ感は少なめ…のつもりでしたが、ヨガってけっこう体勢がなまめかしかったりして、逆に埃さんでしか出せないセクシーさが撮れました(ついさっきまで、写真印刷)。

あたしも指導を受けながら、でしたので、撮った写真は約170枚。いつもよりも少なめですが、3分の2がヌード(裸)。Naked Yogaのシチュエーションなのと、埃さんが落ち着いていたので早めにヌードになっていただけたので、案外エチエチな撮影会になりました。

埃さん、裸体のバランスが綺麗で素敵でした。乳房は大き過ぎず小さくもなく、一番美しい大きさと形。ウエストはしっかりくびれていながら、決して不健康にガリガリでもない。ヒップは普段からトレーニングをしてるのが瞬時に分かるほどに形が良く、筋肉がついてやや大きめ(これがあたしみたく運動しないと、ダラッと垂れ下がった、みっともない状態になります)。

埃さんのヌードを見ると、「ミロのヴィーナス」を想起させられます。ヴィーナスも変に痩せ過ぎず、柔らかい女性らしさと、バストやヒップがしっかり上がった若々しさがある。埃さんは、まさにヴィーナスそのものです。

また埃さんの、しっとりとした人柄も好きです。名前の『埃』と引っかけて「ほっこり」とも言われ、話してると本当に癒されます。

そしてこの日の撮影会では、例えると壇蜜さんのような、「お姉さま的色香」を秘めている事に気付かされました。こんなセクシーな埃さんを観た今後、「あほんだら」に行くのが何だか照れくさい。お店では、なるべくヌードを思い出さないように努めます。

埃さん、モデルデビューおめでとうございます。そして初撮影会お疲れ様でした。新たな魅力を見せていただき、ありがとうございました。また撮影会の機会があれば、次は「えちえちモード」でお願いします(笑)

ただ、ひとつだけ残念な事が。今日のスタジオです。悪口になるので名前は伏せますが、本当にひどかった。

初来店のあたし、かなりぞんざいで雑な対応を受けました。入店してすぐ、他のスタジオでの経験はあるか？を訊かれ、「はい」と答えると、「じゃあ、ここに住所氏名を書いて」と。大切な契約書なのに、何の説明も無し。

スタジオのホームページには「豊富な衣装が無料でレンタルできる」と書いてあり、実際に入口に衣装はあったんだけど、きちんとクリーニングしてる様子が無く、何となくハンガーにかけてるだけ。もちろん衣装についての説明も無し。

署名したら、そのまま階段を上がり、スタジオへ。事前に「カメラのレンタルをお願いします」と伝えていたのに、完全に忘れられてる。今回はマイカメラを中古で購入した後だったので何とかなりましたが、スタジオ(小部屋)内には内線電話も無く、スタッフと連絡を取る事もできない。

これ、真面目に、モデルをする女性に万が一の事があっても対応できない。1対1で裸になるから、間違い・トラブルを起こす可能性は少なくない。

スタジオも殺風景で、シーツが汚れてて(理由は後でわかる)、掃除も行き届いてない。とてもじゃないけど、モデルさんを綺麗に撮る環境には程遠い。

それに撮影が終わった帰り際、別のモデルさんとニアミス。他のスタジオや風俗店でも、こういう事が起きないように、キャストと客との移動は、普通はスタッフが調整します。

出入口には次の客が無秩序に溜まってる。スタッフが客をきちんと捌けてない。

そして常連客とおぼしきジジィが持ってたオプション表には「バイブ、ローター、電マ」の文字。(あぁ、ここはこういう需要の客相手の店で、モデルさんはただの『商品』、ベッドシーツの汚れはモデルさんか男性客の体液なのね)。綺麗なヌードを撮りたいあたしみたいな人は「招かざる客」だったようで、撮影会の感想(アンケート代わり)を訊かれるでも無く、「ありがとうございました」等の挨拶も無く、かなりガッカリ。

せっかく埃さんとの楽しい時間の余韻に浸りながら帰路につくつもりが、とても残念なエンディングでした。

撮影スタジオとしては大手なので、殿様商売なのかな？埃さんはじめ「推し」の撮影会でも無ければ、次に利用しようとは、とても思えませんでした。

まぁ、帰宅して、今日撮った写真を現像してたら、かなりエチエチで、変な背徳感に妙な興奮を覚えて、「やっぱり埃さんがモデルで良かった」なんてよからぬ妄想女子。イヤな事を引きずらない(笑)

改めて、埃さん、あたしのモデルになっていただき、ありがとうございました。写真はピックアップしたものをアルバムにまとめて、今度「あほんだら」でお渡ししますね。いつか埃さんに娘ができた時、「お母さん、こんなに綺麗だったんだよ」って話せたらいいな(笑)