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怪しいものです

久々に母に電話をした。

「怪しいものです」と名乗った。

昨年父が亡くなった後のゴタゴタの延長で、税理士さんとの面談日を決めるために予定を聞かなきゃという気の重い話。しかも相手が娘とわかると、こちらが言葉を発する間もなく、しゃべりまくる母との話はなかなか進まない。何かの隙に一言入れると地雷を踏んで爆発したりするので警戒が必要だ。

「怪しいものです」は、母が電話に出た瞬間「エイッ!」と飛ばした咄嗟のジョークだった。

母は「アハハ・・・」と笑ったので、バレてるとは思ったが、その隙に「6月のご予定を教えてください」と言った。

「あ、予定ですか?◯曜日はですね〜◯◯の予定がありまして〜」という喋り方だったので、これは意外にもにジョークに乗ってくれてる?!と思って話を進めた。

とはいえ、やはり話が長くなりそうな気配がしたので、
「ちょっとすみませんが、トイレに行きたくなったのでこのへんで・・・」
と言うと、

「あ〜そうですか・・・ところで、オタク、どちら様?」と聞かれ、

「えええええ〜?!」

とぶっ飛んでしまった!


次の日、面談の決定日を連絡するため再度電話をした。またまた

「怪しいものです」と名乗ってみた。

すると母はゲラゲラ笑って、
「もう、昨日は一日中笑いが止まらなかったよ!」と・・・。
「やけに馴れ馴れしい人だと思っていたら娘だったとは?!」と・・・。

これは計らずしてうまくいった!

気の重い話を短時間で済ませられ、しかも次の日まで笑いが継続する。
最高だ!!!

「怪しいものです」( ̄∀ ̄)




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