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3ヶ月予報(1〜3月)

12月20日(火)発表された3ヶ月予報です。
気温は平年並みですが、日本海側の雪の量が多く、大雪に警戒が必要です。

1.一般向け

1月は寒く

向こう1ヶ月の気温は南西諸島は平年並みか低く、その他はほぼ平年並みです。ただし、冬型が平年より強い1月は全国的に気温は平年並みか低く、冬の半ばは厳しい寒さとなるでしょう。冬物や暖房器具が活躍します。

大雪警戒

降水量は西日本太平洋側と南西諸島で少なく、東日本太平洋側は平年並みか少なく、その他はほぼ平年並みの見込みです。冬型が強いことと、晩冬〜初春に前線の影響を受けにくいために太平洋側や南西諸島では雨や雪が少ないでしょう。

一方で、1月中心に強い冬型の影響を受ける日本海側は降雪量が多くなる見込みです。先日のような大規模な交通障害が再び起きてもおかしくありません。大雪が予想される時には、不要不急の外出は控えるなど、危険を避けるよう心がけましょう。

2.専門版

熱帯

SST(3ヶ月)

ラニーニャの影響で、SSTは太平洋赤道域西部で平年より高く、中部〜東部は低い。

200hPa速度ポテンシャル(3ヶ月)

SST分布に対応して、フィリピン付近で対流活発の見込み。

上層

200hPa流線関数(3ヶ月)

熱帯の対流活動に対応して、ユーラシア大陸南部は高気圧性循環偏差。ジェット気流沿いの波束伝播により、千島列島付近で低気圧性循環偏差。

中層

500hPa高度(3ヶ月)

500hPa高度は北極付近で正偏差。負のAOの予測。極渦はオホーツク海に予想され、日本付近は負偏差。ヨーロッパのリッジからの波束伝播も寄与している。

下層

850hPa流線関数(3ヶ月)

850hPa流線関数は、インド洋東部〜フィリピン付近で低気圧性循環偏差。対流活発域に対応している。北東への波束伝播や、上層循環の順圧的な構造により、日本付近は低気圧性循環偏差。

海面気圧(3ヶ月)

下層循環に対応して、海面気圧は北〜東日本は負偏差。アリューシャン低気圧は南西側に強い。中国南部〜九州・南西諸島は正偏差で、シベリア高気圧の南東への張り出しが強い。1月にこの傾向が顕著で、冬型が強く日本海側は多雪傾向。

850hPa気温(3ヶ月)

850hPa気温は、強い冬型に対応して、西日本と南西諸島は低温偏差、東日本は偏差0付近、北日本は正偏差。低気圧の通過に伴い暖気移流もあることから、高温偏差に傾いているものと思われる。

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