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1か月予報(1/28~2/27)

1月26日(木)発表の1か月予報です。
北日本は厳しい寒さが続き、日本海側は大雪注意です。

1.一般向け

寒気強く

向こう1か月の気温は、北日本で平年より低く、その他はほぼ平年並みです。アリューシャン低気圧の勢力が強く、北ほど寒気が流れ込みやすい見込みです。2月頭までは冬型が強く、全国的に低温傾向です。まだ厳しい寒さが続くでしょう。

大雪注意

向こう1か月の降雪量は北~東日本日本海側で平年並みか多く、西日本太平洋側はほぼ平年並みでしょう。寒気の影響を受けやすい北~東日本で降雪量が多く大雪に注意が必要です。太平洋側の降水量はほぼ平年並みで、南岸低気圧接近に伴い大雪になる恐れがあるので、日々の天気予報に留意してください。

2.専門版

熱帯

200hPa速度ポテンシャル

ラニーニャの影響で、熱帯の対流活動は南シナ海~フィリピン付近で活発の予測。

上層

200hPa流線関数

上記の対流活発に対応して、200hPa流線関数は華中~華南付近で高気圧性循環偏差。日本の東でも高気圧性循環偏差で、日本付近は相対的な低気圧性循環偏差。偏西風は日本付近で南に蛇行しやすい。

中層

500hPa高度

500hPa高度はシベリア中部に正偏差があり、寒帯前線ジェット沿いの波束伝播によりオホーツク海に極渦が生成。この影響で、北~東日本が負偏差となり北ほど寒気が流れ込みやすいことを示唆。

下層

850hPa流線関数

850hPa流線関数は日本の東で高気圧性循環偏差。200hPa流線関数と順圧的な構造を持つ。西日本や南西諸島はこの高気圧周りの風が入り、北からの寒気が流入しにくくなると考えられる。

海面気圧

海面気圧は華南~東シナ海で正偏差。シベリア高気圧の南東への張り出しが強い。アリューシャン低気圧は西側で強く、北~東日本で冬型が強まりやすい。日本海側は下層寒気の影響で多雪傾向。乾燥空気が吹き抜ける太平洋側は少雨傾向。

850hPa気温

850hPa気温は北~西日本は負偏差。北~東日本は層厚的に考えても低温傾向が顕著だが、西日本は偏差が小さくほぼ平年並みとなる。


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