スタジアム
2022年4月24日、mixとmastering完了。
Daisy & Margaret 2022 vol.2収録。
作詞作曲、編曲演奏、録音編集:野崎有真
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あらすじ
ある日、思ったんです。何気ない幸せを大事に、とあれほどわかってるはずなのに、いつの間にか「何気ないもの」は「当たり前のもの」に映ってる。いつ、どこで、なんで「当たり前」に変わってしまうのか、日々のあれこれにまみれて、見落としてしまう。しかも、しょっちゅう。そして、きっとこれからも。
だから、「何気ない」を見落とさないようにって歌うのも、なんだか窮屈で。「当たり前」が増えるとギスギスするよって歌うのも、どうも変な感じで。いまから、「何気ない」を見つけにいくという「僕たち」のラブソングにしました。
横浜スタジアムに野球を見にいくという情景に、「僕たち」が一緒に生きるということをなぞらえて、試合が展開していく曲です。
「なんも感じない」から「めっちゃ最高(または最低)」まで、いろんな受け止め方があると思うんですけど、どんなふうに受け取ってもらえるかは、その時その時聞いてくれた皆さんに委ねて、この曲に込めた僕の思いというのは、全部説明しないで歌っていこうと思っています。
作詞作曲
自分のことを歌いたいようで、誰かのことを歌いたいようで、最初はフォーカスが定まらなかった。40代になってから、自分で味わったり、見聞きする世界を描きたいんだけど、どう描こうかとあれこれ思案。歌詞より先にメモをたくさん書いた。どうも説明が多くなってしまう。これからたくさん歌っていくには、説明が多いと困る。のびのび加速して行きたいのに、天井が低くてだんだん減速しちゃう感じになりそうだ。そうだ、着地点だ。曲が鳴り終わった後に、ほろっとニヤっとできる後味にしたい。苦笑いでも、はにかみでもいい。
リズムって、点と点が並んでるって感覚の人もいると思うんですけど、円なんです。それも綺麗な真円じゃなくて、音楽によって、人によって、大きさや速さや形が違う。この曲は楕円のリズムで、餅つきの機械が動く感じ(えっと、さらにわかりづらいかも笑)ピストンがグルンって回る感じです。止まりそうな頂上部分と、加速してエネルギーが最大になる最下点がある感じですね。って言っておいて、僕もまだギターも歌も上手にできてないけどw。。こういうリズムを泳げるようになると、躍動感があって、音だけで元気なのか、勇気なのか、とにかく何かが湧くような音楽になる。詩のストーリーだけ見れば、影がある曲なんだけれども、ギターの音を聞いてると、何かが沸々と湧き出てる音楽にしたかった。歌詞の世界と、音の世界が同時にそれぞれ進行してて、なんだか互いに影響しあっている感じですね。
編曲演奏・録音編集
サウンド面では、John Mayerの「who says」という曲を参考にした。
BPM(Beat Per Minute)といって、曲の速さを表す記号があるんだけど、この曲はBPM♩=96です。1分間に96回、♩(四分音符)を打つという速さです。曲の脈拍と考えれば、ちょっと散歩してるときくらいの鼓動ということです。
最初90で録音したら眠くなった。。違う、こうじゃない。92、94と録音してみても、僕の描きたかった疾走感が出ない。98だと慌ただしいということで、96にしました。
コーラスやギターを追加で入れてみるのも考えたし、コーラスは実際に入れてみたけど、全部やめた。Daisy & Margaretのアルバムに入れるということは出来立てで、湯気が出てるを感じてもらう方がいいと思った。歌もまだ歌い込んだ感じがないテイクを採用しています。初々しさ、不慣れ感、すごい。
ギターは、ヤイリギターのガットギターCE-3を弾いてます。マーティンのビンテージギターやK-Countryのギターも録音したけど、ガットギターが1番しっくりきた。
歌詞
夏になったらスタジアムに
一緒に野球を観に行こう
ポップコーンを頬張りながら
君の横で解説しよう
何気ない幸せに
笑い合った頃のように
手を叩いて はしゃいでる
君の横顔が見たいから
夜の風に運ばれて いい匂い 君の匂い
分かり合っているようで
それほどでもないようで
何気ないと当たり前の間に
僕たちの日常がある
Take you out to the ball game
シウマイのお弁当
二つ買って急ぎ足
照明に火が灯れば
早る気持ち抑えきれない
楽しくないなって思ったら
そう言ってと 君に伝えたけど
きっと君は言わないから
それならとにかく一緒にいよう
浜の風に運ばれて ライトスタンドに ホームラン
すれ違っているようで
そんなことないと期待して
何気ないと当たり前の間で
僕たちが迷ってしまったら
Take you out to the ball game
アウトかな それともセーフかな
微妙なとこで争ってる
もしアウトでもセーフでも
ただひたすらに信じて走れ
勝ち負けのないゲームを
このまま続けていこう
何気ないと当たり前の間に
僕たちの幸せがある
Take you out to the ball game
スタジアムに行こう
使用機材
アコースティックギター Yairi CE-3
マイク Neumann TLM102
プリアンプ Neve Shelford Channel
DAW Studio One
感謝
ヤイリギターの満田さん、シンガーソングライターの佐藤嘉風さん
いきなり送りつけたにも関わらず、快く聞いてくれて、沁みるお返事くれて、
ありがとうございました!とても励みになりました。ハマスタのテーマソングになれた日には、八百津の栗きんとん、お腹いっぱいご馳走します。
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