謝っても許されなかった話

「先輩の姿を見るだけで気持ち悪くなるんです」

*デリケートな内容です。関係者を傷つけるために書いているのではなく、自省のために書いていることをご理解ください。*

今日は「信頼」について書く。水泳部での活動を通じて信頼関係を構築する難しさを実感した経験について。概要としては、ある失敗をしてしまい、謝れば許してもらえると思っていたのだが、全くそんなことはなかったというものだ。

あらすじ

大学3年から4年に上がる春休みに、私は大きな間違いを犯してしまった。部活の練習よりもプライベートな用事を優先してしまい、しかもそれをSNSで発信した。

ルールを守れない行動は不誠実だったし、ちゃんと練習に励んでいる部員からしたら、自分たちの活動を侮辱しているようにも見えたのだと思う。練習に戻ると部員全体から冷たい視線を受け、その後何週間にも渡って同期やOBさん、後輩からも怒られた。(怒ってくれたことですら感謝すべきだと思う。)

私は大変反省し、いろいろな場面で謝った。練習にもこれまで以上の真面目さで取り組むようになった。私はこれにて一件落着、今まで通りに戻った…と勘違いしていた。

事件①悪印象は覆せない

この一件から少し経って、私はある日友達と一緒にディズニーランドへ行った。集合時間に遅刻したが、朝練を優先し、練習にちゃんと参加してからディズニーへ行った。何もルールを破ってはいなかった。

しかし、友達がSNSに載せた写真に私が写っていたのを部員が発見し、「あの子、性懲りもなく、ディズニーとか行ってるよ」という「問題」になってしまった。

同期からLINEで「ディズニーの件について話す必要があるから部室に来て」と言われた時は心臓が止まりそうになった。

練習に真面目に取り組む「現実の私」の姿は評価されず、オンラインの、「他人の投稿に映り込む私」の方が評価に使われたのだ。

一度悪い印象を持たれた人は、その後も悪く見られる。信頼関係は築くのは大変で、崩すのは簡単だということを思い知った。

事件②「先輩の姿を見るだけで気持ち悪くなるんです。」

3ヶ月後、私は相変わらず真剣に部活に打ち込み、部員ともかつての仲の良さを取り戻していた…と思っていた。

遠征が近づいてきていた。この遠征では、私を含めた7人が遠征後に観光のために残ることになっていた。私はてっきり、7人で一緒に観光するものだと思っていたのだが、ある日衝撃的なことを知らされる。

私と同期女子以外の5人(男子3人、後輩女子2人)で車を予約したらしい。

ペーパードライバー二人では何もできないということになり、私は5人に、7人乗りの車に変更するか、車を2台にできないか依頼した。すると、もっと衝撃的なことを知らされた。

後輩女子で「私NG」の子がいるから、別行動になったらしい。それはもうしょうがない。後輩女子の心の平穏のためにも、別行動を取ろうと決めた。

その後、なんと、「私NG」な後輩からご飯のお誘いを受けた。そして、さらに衝撃的な話をしてくれた。

なんと、私の春休みの失敗以降、そんな不真面目な人間が部活にいることが受け入れられなくて、私の見るだけで頭痛がしたり気持ち悪くなってしまっていたのだという。だから健康上の問題で別行動を希望したらしい。

私は人の健康状態にまでもインパクトを与える自分の圧倒的な存在感に…(略)嘘です笑、私は、後輩に謝りながら、壊れた信頼関係を修復することは本当に大変なのだということをまたも思い知った。

どうしてこうなった

思い返せば、私はそもそもの部員との信頼関係の構築が不十分だったのだろうと思う。信頼関係がちゃんとあったら「ちょっとした失敗」として軽く終わっていた事案だったのかもしれない。反省している姿をちゃんと見てもらえていたのかもしれない。

しかし、私はそれまで部活に対して最低限のコミットしかせず、腹を割った会話をしたこともなかった。

信頼関係の構築にかける時間を惜しんではいけないし、信頼は何よりも強い武器になると思う。

まとめ

人間関係も失敗ばかり、信頼関係も未熟。失敗だらけの水泳部での生活は、私の人生において苦いシーンだかけのページとなった。この挫折経験をこれからの反面教師にしたいと強く決意している。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?