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コントロールの真髄



valdamonというグウェントプレイヤーをご存知だろうか?

最近Twitchでも配信を始めた日本の古豪で、《焦土》、《毒入りのエール》をこよなく愛する、世界的に見てもトップレベルのコントロールプレイヤー。

彼の使うコントロールデッキは例えばスペスコであるとか、流行りのものとは異なる非常に個性的な構築になっているのが特徴です。
度肝を抜かれるのはなんと言ってもそのプレイング、配信を見ていると要らんなーと言いいつつ《ベルノシエル》を破棄する場面に何度か遭遇します。
点数が足りるのか不安になるので普通はなかなか出来ないプレイです。

今回はそんな彼の練り上げたコントロールデッキを使ってみたので個人的に思った事をまとめてみました。
プレイ面に関しては到底及ばない領域なので気づいてないことも多くあると思われますが、この記事を見て少しでもコントロールプレイヤーの増加に貢献出来たら幸いです。


valdamon式コントロールスコイア


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本解説はyularの書いた記事をvaldamon氏に確認してもらい、彼のコントロールデッキに対する考えも追記しています。


デッキ解説


焦土、熱波、各種罠を取り揃えており敵陣に塵一つ残さず掃除するヘヴィコントロールデッキ。
ラウンド毎の戦力配分、除去札の温存、パワーカードを切るタイミング。
このあたりが重要な要素です。

まず覚えておきたいのはリーダーアビリティ1点と合わせる事で散兵、爆弾を4.5点除去に格上げするテクニック。
特に散兵は先に殴る⇒リーダーアビリティで除去する事で自身も3点にする事が可能。
毒蛇の罠を積んでいる関係で敵陣を常に清潔に、綺麗に保つ事はかなり重要になります。

相手のデッキがティア上位のもので構築が予測出来るなら最高の手札を相手が握っている事を考慮して1手1手をプレイして下さい。

マリガン


1ラウンドではベルノシエルorエレヤスへのアクセス、エリレンを呼び出せるだけのエルフの確保、ブリックカード(歩哨、エリレン)を引かない事を優先します。
1ラウンドに勝った場合は最終ラウンドに向けて手札を整える。ここで手札が7枚以上ありリスやマキシーを挟む余裕があればこれらはキープして2ラウンドにプレイしておくべき。
3ラウンドは極力ユニットを少なく、自陣を更地に保ちつつ相手をコントロール出来る手札がベスト。

プレイ解説


1ラウンド


先行の場合は手札五分を取られやすいので思い切って早めにエルフ展開⇒エリレン呼び出し(以下エルフコンボと呼ぶ)に繋げておきましょう。
そこから相手の出せる点数を見極めつつブロンズで捌きます。

扱うのに慣れてきたら相手のリソースを予想しつつ、相手が逆転してきたら不味いタイミングでエルフコンボを仕掛けて手札五分での相手勝利を予防します。
ブロンズとゴールドによる緩急を意識して下さい。

逆に後攻であれば無難に受けつつエルフコンボによる逆転を狙う。
相手がやる気もりもりの場合はエルフコンボは温存し2ラウンド受けに回ろう。
できるだけ取りたいラウンドだが、無理にリソースを注ぎ込まないように。

2ラウンド


1ラウンドが取れていれば3ラウンドはロングに持ち込むのがベター。
受ける場合は捲れるタイミングでベルノシエルやエレヤスをプレイし逆に手札差を取りにいきましょう。
注意するのは全てのパワーカードを手札にキープしない事。
罠だとわかれば全ツッパしてくる相手もいるので3ラウンドを戦う余力を全て持っていかれる危険があります。
深くプッシュされそうならベルノシエルを返して2ラウンドにエルデインを使う方が良い可能性が高いです。

3ラウンド


除去のリソースと相手の残り戦力を吟味し、高戦力値除去、焦土のタイミングを見計らいます。
毒入りのエールは除去札の質を上げてくれるのでできるだけ早めに出したいですが、熱波を避けるため1or2チャージ使いながら出せるとベター。
ノーユニットを保ちつつ、ラストターンでエルデイン+リーダーアビリティ解放による逆転を狙います。
ラストセイが取れているのならユニットを破棄して相手の血の鷲によるサーチやリーダーアビリティを腐らせる戦略も考慮しましょう。

焦土のための戦力値調整手段は豊富に取り揃えています。数をこなして覚えましょう。
焦土を仕掛ける前のターンは火炎の罠をしかけておくと相手が戦力値をずらそうと出した高戦力値ユニットを削れるため綺麗に焦土へと繋げる事が出来ます。


最後に


最も大切な事は負け続けてもいいから環境デッキの構築とプレイングの傾向を頭に叩き込む事です。
相手がどう動きたいかを覚えておけば、ここでこのカードを出したいはず、といった傾向が読めるようになり、それを妨害するプレイが可能となります。

コントロールデッキは純粋にデッキパワーで見れば強いとは言えません。
相手のカードバリューを出来るだけ落とし、逆に自分のカードは最高のバリューを発揮する事を意識してプレイしましょう。
環境が変わればコントロールする対象も変わります。

相手をコントロールするのが目的ですから、低コスト〜中コスト帯は自分ランク帯に多い相手に合わせて臨機応変にカスタマイズして下さい。


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