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園芸療法の良さ🌹 No.3

皆さんこんにちは!

昨日は天気も良く暖かい日だったので,作業療法の時間に園芸療法を行いました!

というのも,認知機能が低下しているA氏に認知症高齢者の絵カード評価法をやって,庭いじりなどの園芸項目に重要度がありました.園芸などの「楽しい」と感じる活動をやることで,認知機能などの諸機能の改善を図る目的で行いました.

そこで,稟議書を提出しプランターや肥料,苗などを購入させていただきました!割とわがまま言って購入させていただいたので,次回はもっとしっかり稟議書を書かなきゃなと思いました笑 感謝感謝...

そんなこんなで,ホームセンターとダイソーを巡り,用具とパンジーやマリーゴールドなどを購入しました.(あいみょんのマリーゴールドから購入したのもあります笑)

そして,昨日昼下がりに外で椅子を用意して園芸療法を実施!

30分ほどですが,A氏と椅子に座ってプランターに土入れ,苗の配置やレイアウトなどA氏が決定し,僕はお手伝いをしていました.土の入れる量や水の量などもA氏が考えて行なっていました.

終了後にA氏に園芸療法についてきくと,ポジティブな語りが聞かれて実施して良かったなと思いました.次回お会いした時は花を見ながら園芸したことの確認や想いなども話すことができたらなと考えています.

さて,少し真面目な話をすると,

ポジティブな言葉や「楽しい」などの感情が伴う活動は記憶に定着しやすいことが多く言われいています.

あくまで,僕の予想ですが,感情を伴う脳の機能局在と記憶を司る脳の機能局在が近くにあり,かつ強く連絡を取り合っているのではないかと考えています.(脳地図が分かる方は調べて教えてください笑)

例えば,この文章を読んでいるみなさんにも思い出して欲しいのですが,「嬉しい」時や「悲しい」時,「辛かった」時のことはよく覚えていると思います.

僕であれば高校生の時の部活動で練習中に両足がつったことや,体育の授業で鎖骨骨折をしたこと,中学校であれば大会で優勝して部員のみんなで喜んだこと,小学生であればサンタさんからのプレゼントをもらったこと....などいろんな感情を伴った記憶が蘇ってくると思います.

このように,認知機能が低下した方でも感情の伴う活動に対しては記憶が定着しています.たとえ重度認知症の方でも同じことがいえます.重度だとBPSDの方が強く出ており,そちらの方に目が行きがちですが...

もし,ご家族や患者さんで認知機能の低下している方がいらっしゃったら,何か興味や重要な活動を「楽しく」行うと,認知機能の低下を予防することができるかもしれませんね.

時間がある方がいれば

大山千尋,本家寿洋,内海久美子:中等度認知症高齢者に対する余暇活動の楽しさプログラムの探索的実践,日本認知症ケア学会誌,18(3)678-687,2019

の論文を読んでみてください.とても勉強になりますし,認知症の作業療法で取り組みやすい活動であると思います.

今日は休みなので長い文章で思い付きながら書きました笑 

それでは皆さんも良い休日をお過ごしください!

YULAND

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