かなでさんの東方風論 〜 東方風自作曲と弾幕風
……たいそうなタイトルが付いていますが、真面目な話ではありません。
先日投稿したこの↓動画についての雑記です。
説明欄にあるBOOTHのリンク先にスクリプトがあるので、興味があれば遊んでやってください。無料です。
主に、弾幕風に手を出してみるに至った経緯と自分にとっての東方風自作曲についてのお話。あとスクリプトの内容について。
ラフに話します。
あぁ、それと、相変わらず文章はど下手くそです。練習のためにこれを書いているまであります。
弾幕風に触れた理由
そもそも以前から、僕は弾幕風に興味があったんですよね。中学生の頃だったでしょうか。
東方風自作曲というものの存在を知り、作り始めてからしばらく経ったころだと思います。有志による、東方風自作曲と弾幕風を使用した大規模スクリプト。いろいろな動画を見て、実際にプレイし、僕もこんな感じのものを作ってみたいと目を輝かせていました。あの頃は自分はなんでもできると思い込んでいたのです。愚か。
そんな純真な中学生が初めて書いたスクリプトは、サンプルのスクリプトを改造して作ったものでした。
無駄に弾数が多く、謎にモーションブラーを常時かけ、理解していないままコピペしたので全方位の単純な弾幕でありながらオブジェクト弾を多用して、物凄い精度で延々と自機を追尾してくる紫の蝶が舞い、当時使用していたパソコンのスペック(Windows Vista/メモリ512MB/CPUは覚えてない/ノート)も相待ってフレームレートは10を切る……
そんな悲惨な有様でした。
あまりの酷さに僕はそれを封印し、弾幕風に触れたことを一切記憶の彼方に葬り去ることにしたのです。
ここまでが第一章。(?)
場面は変わり、去年の11月ごろのお話です。
綺朧ちゃんの誕生日に向けてサデンリーサンセットのアレンジを作りながら、僕は翌年の12月1日に想いを馳せていました。
————来年の綺朧ちゃんの誕生日は、何を作ればいいのだろう?
既に綺朧ちゃんのテーマ曲は2面ボス想定の深淵夢想、Ex道中のサデンリーサンセット、Exボスの永遠の神聖なるディストピアの3曲が存在しています。今後作れるとしても、2面道中の1曲が限界でしょう。毎年同じ曲をアレンジするというのも気が引けます。
何か、何か新しいことを綺朧ちゃんのためにしたい。
そう考えた僕は、記憶の焼却炉から「弾幕風」というワードの燃えかすを拾い上げます。
それから、まずは練習ということで闇雲にスクリプトを書きました。とても見せられるものではありません。すぐに無限ループは起こすし、弾があらぬ場所から発射されたりして、メンタルが弱く、数学が中学一年くらいで止まっている僕はその度に諦めそうになりました。
だが、愛の力は偉大である。綺朧ちゃんの弾幕をいつか作りたいとその一心で、なんとか紅魔郷1面中ボスのHardを再現することに成功しました。もはや執念です。これが確か2月ごろ。
これにより、なんとなくですが弾幕風を少しだけ理解し始めます。
ボスも再現しようとしましたが、面倒になったので諦めました。
さて、これで綺朧ちゃんの弾幕が作れるんじゃないか? そんな甘ったれた僕を別の僕が殴り飛ばしました。
馬鹿野郎! 綺朧ちゃんの誕生日にスペカ一枚作っただけで終わらせる気か。お前の綺朧ちゃんへの愛はその程度のものだったのか!?
馬鹿とはなんだこの馬鹿! しかし僕は馬鹿です(自己解決)。
そんな程度で終わらせてしまうくらいなら、いっそのことステージを作ってやろうではないか。幸い、ネタも曲も出揃っている。素材も効果音以外は自分で用意できる。
という謎のはりきりにより、自らの首を絞めたのです。
ここから2ヶ月ほどブランクがあり、5月。
流石の僕も自分の力量は理解していて、このままぶっつけ本番で綺朧ちゃんのExステージを作れるなどとは考えません。
先に何かを作って練習しておく必要があります。
そこで出てきたのが、プロフェテウス大聖堂。
この曲はボス曲の告げられた未来とセットのつもりで作りました。これで道中とボスの曲が出揃いましたね。
5月ごろは特に名無し子02ちゃんにお熱で、もうこれしかないと思いました。
そして、なんやかんやしているうちにニコ童祭が始まり、どうせなら間に合わせてしまおう、と急いで作業を進め、なんとか今月10日に投稿することができました。
正直、ここら辺の記憶が曖昧なので文がとても雑です。
とりあえず、これで綺朧ちゃんステージを作るための前準備はできました。あとは12月までに制作し完成させるだけです。それが一番大変なんだけどね。
弾幕とBGM
作業しながら考えたり感じたりしたこと。
まず、ステージを作成するにあたり東方の原作を一通りプレイ(5面だけ)。そして、色々な人の弾幕風動画を見に行きました。そこで大きな違和感にぶち当たります。
それはBGMと弾幕の同期。
東方原作は、ステージが曲の展開に合った進み方をしていくように感じます。たぶん、実際そうです。サビやその手前で中ボスが現れたり、曲が静かになるところは敵弾の発射音が減ったりなど。
弾幕風を見ます。(複数の製作者がいる全7面くらいの大規模スクリプトは例外として)やはり本命は弾幕だからか、曲との同期はほぼ見当たりません。フリーBGMを使用していたりして。
そもそもみんながみんな曲を作るわけではありませんが、どうせステージを作るならBGMにもこだわって同期させればいいのにと思います。フリーのBGMだとしても、やりようはいくらでもあるはずなので……
と考えてしまうのは、僕が世間知らずだからかもしれませんね。
ゲーム音楽はゲームがついて初めて完成する?
感じたこと2つ目。
東方風自作曲を作るにあたって、あなたは何を重視していますか?
より東方っぽくする、東方に限らず神主っぽく、CD風に作る、自分の中の東方観だから「東方風」とつける、がっつりゲームミュージックに、音楽性を大事にしたい、などなど……思いつくだけでもこれだけあるのですから、それぞれに重視しているものがあると思います。
僕が重視しているのは、「より神主が作ったもののように、ゲーム想定ならゲームとの親和性、CD想定なら心地よさ」です。
プロフェテウス大聖堂と告げられた未来は、はっきり断言できるほどゲーム音楽として作りました。正直なところ、この2曲は単体で聞いてもあまりピンときません。曲の展開に心がざわめきはするものの、何かが、何かが物足りないのです。サビのメロディは濃すぎてもうお腹いっぱいだけど。
それがどうでしょう。弾幕と効果音がついた途端、この2曲は僕にとって完璧なものへと変化したのです。
自分が作ったものだという補正も否めませんが、ゲーム性が追加されたことによりドキドキ感というかなんというか……心がとても揺さぶられる、より真に迫るような曲に聞こえてきます。
感じたことを文章にするのがとてつもなく苦手なので、何が言いたいのかよくわからないかと思われますが、とりあえずすごく興奮しました。完璧だと思いました。
やはりゲーム想定の曲は、ゲームになることによって初めて完成するのではないかと思いました。だから皆曲に弾幕つけてこだわればいいと思います。
おしまい。
————と、いったところでしょうか。解説とかではない目的のない文章はやはりちょっと苦手かもしれないです。堪忍して。
スクリプトについて
ここからは完全なるおまけです。ボスたちの弾幕について触れます。
中ボス
名無し子01ちゃんです。4面で撃破されたように見えましたが、自機に立ち塞がります。
彼女はスペルカードルールに従う気がありません。ですがそれでは勝負にならないので、通常弾幕は申し訳程度に綺麗にしたらしいです。
そもそも、自機たちが勝手に大聖堂に押し入ってきたので、なんとかして追い出したかったようです。
2度も言いますがスペルカードルールを守る気がないので、01ちゃんのカードに名前はありません。
ボス
名無し子02ちゃんです。
1枚目 楔符「威権の檻」
彼女を縛る檻です。スペルでは02ちゃんではなく自機のことを縛っていますが……
2枚目 儀式「ミニングレスビヘイビア」
実は、波粒挙動の紫米弾は固定弾幕です。なので使い魔のワインダーは実はあまり意味をなしていないんですね。まさにミニングレス。
3枚目 告符「形骸化した予言」
02ちゃんが予告した弾(当たり判定なし)がしばらくすると実体化します。結局こちらに向かってくるのですから、予言する意味なんてないのでは?
4枚目(ラストスペル) 懇符「マイディアーメサイア」
この怪文書が元ネタです。一番上におわすかみさまと02ちゃんです。ああ、そんなに泣かないで。
動画の説明欄でも触れたのですが、フォグを使用できなかったので背景を作るのはやや苦労しました。グラボとの相性かなにかかな? 画面がちらついてゲームにならなくなってしまうんです。
最終的に、透明→不透明のグラデーション画像を用意して上に重ねることにしました。おかげでとっても安っぽい。
でもやはり、グラデーションがあるとないとでは雲泥の差ですね。
他にも色々大変でしたが、なんとか作り終えることができたのでとてもうれしいです。今は燃え尽き症候群で何もできません。
さいごに
12月に綺朧ちゃんExを出したいです。体調が悪くならない限りやるので応援してね。あと見てね。できれば遊んでね。
毎度のことながら文章の練習としてnoteやプライベッターに怪文書を書き連ねているのに、一向に上達しません。なぜでしょう。会話文とか機械翻訳みたいになるし。
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