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ガブリエル・シャネル展

先週、三菱一号館美術館で開催中のガブリエル・シャネル展に行ってきました。

この展覧会が開催中ということを、どういうわけかミスっていて、お友達がフェイスブックに「行ってきた」とアップしているのを見て、「あ、そうだった!」と慌てて自分も行った、という次第です。

9月25日までの会期ですが、週末に行った友人から「とっても混んでたから予約したほうがいいよ」とアドバイスされ、さっそくサイトから予約を…と思ったら、すでに最終日まで予約いっぱいで、あとは当日券頼み。

それで、ご近所のパナソニック汐留美術館に先に行って、帰りにシャネルに寄り、当日券で入れるかトライしてみる、というコースを組みました。
(パナソニックの美術展報告は別途)。

東京駅に着いた時点で11時過ぎ、美術館にたどり着く前に、まずランチ。

素敵なお店の構えに釣られて、ここに入りました。娘によると、ドラマの撮影などに利用されているお店みたい? 娘はリゾット、私はパスタをいただきました。とっても美味しいポタージュスープとパンもついてて、お得なランチセット。ちょうど、ランチタイムに掛かかり、平日だったので辺りのビジネス街の人たちがどんどん集まって来て、あっという間に満席、ちょっとした喧噪…。この3年間、ほとんどリモートワークでオフィス街から遠ざかっていたので、この賑わいが耳につく感じもあり、でも、活気があっていいなあって、またこの人々の中に戻りたい気持ちもしてきました。

街頭のお花と記念撮影(笑)

そうして腹ごしらえしてからようやく三菱一号館美術館へ。ここのお庭も大好き。彫刻がいくつか置いてあるのですが、前と入れ替わっていたようでした。

「当日券でも入れるかしら?」とおっかなびっくり”当日券列”に並びましたが、20分待ちとのことで、「それなら待てる」とほっとしました…。ところが私たちが並んだ後にどんどん人が後ろについて、あっという間に長蛇の列。平日の昼間なのにこんなに見に来る人がいるなんて、さすがシャネル!。しかも、チケット料金も通常よりお高め設定なのですが…。

そうこうして、ようやく入場。でも、まあ、当然ですが混んでいて、それでなくてもこじんまりした造りなので、娘曰く「(目に入るのは)人の頭ばっかり…」。

展示されているドレスは、シャネルの歴史に沿って、4-5点ずつがショーケースに並んでいました。今の私たちが見れば普通のデザインのワンピースやスーツですが、コルセットにロングドレスの時代に、コルセットから女性を解放し動きやすくした!というその時代にあっては、画期的なデザインの数々だったわけですよねえ? 普通に見えるのは、シャネル以降にそれが、標準化されてきたから、ということで。

個人的に期待はずれだったのは、私が勝手に、比較的最近の、いわゆる、ザ・シャネル・スーツを見られることを期待していたのですが、実際は、ガブリエル・シャネルがデザインした時代のものがほとんどだったということです。私の期待は、自分がこの30年くらいの間にファッション誌やコレクションの映像で親しんで憧れてきたドレスやスーツで、それはつまり、シャネル自身ではなくて、1982年からブランドを担っていたカール・ラガーフェルドによるものでした…。もちろん、今も受け継がれているシャネルスーツの原型になるものはありましたが、ループ素材生地でノーカラーのジャケット、など。

それでも素敵なイブニングドレスなど、普段、お目にかかれないドレスの数々を近くで見ることができて、しばし、現実を離れて目の保養時間でした。

美術展のお楽しみは、展示を満喫した後のミュージアムショップでのお買い物。今回は、お決まりのポストカードはそれほどなかったのですが、なんと、ヨーロッパ製の美しいお針仕事道具の数々が並んでいました…。頭の飾りがお洒落で可愛い待ち針とか、クラシックでモダンなデザインのメジャー、物差し、などなど。私が一目惚れしたのは、ラメ素材の糸…ゴールド、シルバー、コパーなどなど。それで、つい、買ってしまいました。

シャネル展のおみやげ

キラキラの糸でステッチを効かせたバッグインバッグとか、マスクケースとか、そんな小物を作れたらいいかな、と…そのうち…。

帰り道も丸の内の素敵なストリートを満喫。娘の好きなセレクトショップに寄ってみたり、こんな可愛い芝生の熊に遭遇したり。ちょうど暑さが和らいできてテラス席でも耐えられるくらいの天候だったので、外でお茶したり。

美しいものをたくさん見て楽しんで、この3年間、我慢して鬱積していた思いを一気に発散したような、楽しいひと時を過ごすことができました❤。

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