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ワタナベ姓は教室の後列に生息している

こんにちは。わたなべゆうこです。

ワタナベという自分の姓について考える時、いつも思い出すのがDeNA創業者である南場智子さんのブログにある「ア行の時代」というポストです。

DeNAは多くのワタナベ姓により組成され発展して来た。 

もともとは一緒に会社を作ったワタナベが、自分より賢いやつを
連れて来いと言ったら兄貴を連れてきて、監査役が足りない、
となったら父親を連れて来て、皆同じ印鑑でいいから便利とか
言っていたことから始まった。

しかし社内のMVP受賞者にはア行で始まる苗字が多かったそうです。

これはア行で始まる苗字の人は、教室の座席も最前列になり、だいたい最初に当てられる環境で、準備不足の中、なんとか切り抜ける体験を重ねて「まともに」成長してきたためではないかと分析されています。

これに対して、ワタナベとかはどうなのでしょうか。

ワタナベが悪いわけではない。もうヤ行とかワ行になると、すべて
前に言われていて、よほど変わったことを言ったりしたりしないと
目立たないという宿命の中、必死で自己主張して来たわけだ。彼らには
ひと工夫のクセがついてる。ひと工夫もふた工夫もして待ち構えていると、
自分の順番が回ってくる前に先生が飽きてしまって打ち切られるという
臥薪嘗胆も味わってきた。わが社の発展はそんなワタナベで
支えられてきた。

その通りすぎる。

思い返せば学生時代、教室で前列に座っていた記憶がありません。ワタナベアキコさんとかがいても、ワタナベユウコはさらに後列になります。高校時代、ワダさんと同じクラスになった時、初めて50音順で後ろの人がいて、とても嬉しかった記憶があります。

教室とは、前方で先生とア行の生徒が話しているのを遠目で眺めながら好きなことをする場所。多感な思春期に教室のどこで過ごすかというのは、その後の人格形成に大きな影響を与えるのだなと、思春期が遠くなったいま、しみじみと思います。

このポストが2008年。その後、2011年の横浜ベイスターズ買収、2012年の渋谷ヒカリエへの本社移転と同社がさらなる成長を遂げていった裏には、きっとア行の方々のご活躍があったのでしょう。

将来DeNAを目指すスタートアップ企業におかれましては、ワタナベ姓をたくさん採用してみてはいかがでしょうか。(結果には責任を持てません)


記:鎌倉のわたなべゆうこ