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パーティーで注目される、62の法則

新居を構えた瞬間に都会へ転勤、単身赴任という悲劇の2019年も一夜の宴の如く通り過ぎ、痴呆のマジカルバナナの様に正月休みも終焉を迎えた。
仙台発、東京着の芸能車にてこれを書いている。着し次第、業務なのだ。

子年、年男なるも新年の抱負など無く、今年も何となく終わってしまうのだろうという怠惰な氣持ティーと、中途半端に丈夫な肝臓が早くも午前から酒を欲しがっている。

人生は一瞬なので、好きな事をして死のうなどと戯けた事を云う者がいるが、なんの才も持たぬ自分は企業に属さずして金を得る術を知らん。好きな事をしてみろと云われたら、壁に向かってナックルボールを投げ続ける。メジャーリーグでアメリカン・ドリームを掴むため。しかし現在の社会に於いて無職の中年男性がナックルボールを投げ続けると、ホメラレモセズ、クニモサレズ、サフイウ人ニワタシはなってしまい近所の鼻つまみ者としてワイドショーに出演し、迫害の的となるだろう。なるべく鋭利な石を選んだお子らにサイドスローから手首を伝い指先へありったけの力をスピンに変えた高速スライダーを放られ、頭蓋骨を突き破り海馬まで達し、死すだろう。すし太郎。火葬だけでいい、戒名無し共同墓地に入れてくれ。納骨の際、友人が来てくれたらシャンメリーを振る舞えるくらいの貯金をしておこう。

そんなことを思いながらも、「今年こそは英語教室に通おう。毎日2時間プログラミングを勉強しよう。ジョギングを始め、ジムに入会し痩せて、オシャレして女にモテまくろう。」とか無理難題に挑戦しようとする気概が湧いてくるのも又、私が人間である証明なのであった。


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