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本当に私にはナイと思い込んで生きていた人の話し②

自分になんて生きる価値もない...生きていいのはごく少数の優秀な人たちだけ...といつも思っていた。父が亡くなり父親と母親の実家である愛知の岡崎市に母と姉と私3人で暮らしていくなか、3人ともいつも、誰かに認めてほしいという思いがたっていて、母は私と姉の間に入りどちらにもつくことができず悲しい思いをしていたのは確かだった。

姉は姉らしくこの家を守らないとという正義感に立っていた。でも、すごく無理をしていたのはわかっていた。姉も必死だった...素晴らしい人になるために...そうやって自分に無理をする姉は人をコントロールしようとして、ひどい言葉で私を傷つける。

姉をどんどん嫌いになっていき姉以上の人間になってやる。。。とどこかひねくれていってしまった私。自分の価値を見出すために入った信仰宗教の場、そこも完璧な人を目指す(人格完成)という言葉があり、姉以上の私になるを固く思っていた。姉のように人を咎めるような人になりたくないと思った。

温かい主人に出会い結婚し子供も授かり昔のことはとっくに忘れればいいものの、私の中には被害者意識が強く残っていた。

それは、私は父親が亡くなってから、姉から叱咤激励を受け、母はいつもどうしていいかわからず逃げまどっていて、
私のことをわかってくれる人なんてだれ一人いなかった。

どうしたらこの未消化が晴れるのか...そんな思いだった(そんな思いを感じていたとは自分ではっきり感じ取れてはいなかったけれど。)

わかってくれるのは精神科の先生、そして母親が再婚した父だけだった。本当の父が亡くなってから、わかってくれる人をすごく求めていた。

世間に染まれない私、不器用な私、外見ばかり気にしてしまう私、せっかく優しい旦那さんがいてもその人のことさえも信じられなくなってしまう。

この人も結局なんでもできて素敵な人が好きなんだろうし相手なんて誰でもよくて結婚したのだと本当に思っていた。

だから、宗教の家庭教育でしっかり子育てを教えてもらって、せめて外見だけでもできた親になりたくて、めちゃくちゃ頑張った。
よいお母さんになろうとした。
姉にも誰にも負けたくなかったがんばり過ぎた。
ストレスで過食し、太りたくない衝動から吐くという行為で38キロになった。

誰の言うことも聞かなかった。
どんなに病的に見えても、痩せていることが責任を果たしていることとなんとなく自負していた。

旦那さんとは口も利かず、『どうせあんたも美人で素敵な人がいいんだからか38キロは私の名誉(?)』とまでそんなふうにしか感じることができなかった。
子どもたちは高校生、中学生になっていった。

そのころ30年も信仰していた宗教の幹部さんに信仰では摂食障害は治らない。
結婚前にしっかり治しておけばよかったねと言われ、精神科に行くことにした。(そこまでいろんな方に子供たちを見てもらって、お世話になった宗教だったけれど少しづつ足が遠のいていった。)

摂食障害は精神科に行っても治る病気ではなく、母親の再婚相手の娘さんがとても良い方で私の話し相手になってくれた。

病院にも付き添ってくれた。姉とは全く違う優しい人で、私はその人を頼りにするようになった。

でも、そこでもまた比較が始まった。(母は再婚相手の父や娘さんに私にないものを求めてほっとしていたから、母を助けたくてがんばっている私をわかってもらえないこと)が辛かった。叶わないものばかり見ていた。無いものばかり見ていた。あるものを見ることができなかった。

本当はあるのに…

私はかわいそうな人を演じ続けていた。

そのころ、義理の妹が勧める自己啓発の心理カウンセラーに出会う。と同時に鍼治療と糖質制限の栄養カウンセリングの先生と出会い5年越しで摂食障害を克服した。

だけど、自分には何もできない。できてない私はダメといつも自信がなかった。(永遠にできる人を創りだし、出来ない自分はダメという世界を創っていた)

コンビニの仕事が続くようになっても心の奥底では自分なんて…という卑屈な自分が拭い去れずにいた。
(大勢の人に認められること、デキル人になることが素晴らしいことと本気で思っていた。外側を変えることではなく、外側からもらうものでもなく、すべて内側から作り出す世界と教えてもらっても納得できない自分がいた。)

潜在意識の自己肯定感の低さはハンパなかった。


でも、そんな私でも、そんな私だからこそ、
自分の経験が誰かのお役に立つことができたら...と心の学びはやめることはできなかった。

この頃はまだ比較、羨ましいがはびこる。私では人の手助けすることもできないと思っていた。

どんどん夢を叶えていく友人を見てまた羨ましさがつのっていった。

そしてそこから、
私は楽読とリターンスクールに出会います。



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