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グローバル教育について

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グローバルな視点から子育てと教育について考えます!
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2018年8月の記事一覧

日本の「ゆとり教育」は本当に失敗だったのか?

失敗に終わったといわれる「ゆとり教育」だが、果たして本当にそうだったのか。 私の個人的な意見だが、「ゆとり教育」自体が問題だったのではなく、「ゆとり教育」というものを誰もきちんと理解しないまま、上辺だけ取り入れてしまったことが要因だったのではないかと考えている。 そもそも「詰め込み教育」しか知らない世代が作った「ゆとり教育」である。大成功を収めるほうが奇跡だったのではないだろうか。 私の住んでいるドイツの教育は、究極の「ゆとり教育」である。 海外に長く住み、さまざまな環境

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祖国がふたつ、#MeTwoというハッシュタグ

ドイツと日本のハーフ、コラムニストのサンドラ・ヘフェリンさんが朝日新聞GLOBE+に#MeTwoについて書いていた。 MeTooではなく、MeTwoとは一体何なのか? (上記記事より引用) このMeTwoのTwoは英語で「2つ」の意味です。つまりMeTwoは「私にも祖国(やルーツ)が『二つ』あります」と訴えかける人々の投稿なのです。Twitterには#MeTwoのハッシュタグのもとドイツ語の投稿が数多くあり、ドイツのメディアでもMeTwoにまつわる発信が多く、ひとつの運動

子どもの生きる力を育む「旅育」

「平成最後の夏」 そんな今年の夏の旅行先は、ギリシャのサントリーニ島。 私が旅先を決める時、ネット検索もしなければ、誰かにおススメを聞くわけでもない。 ひたすら目を瞑り、静かに心と対話する。 行きたい国、訪れてみたい土地はたくさんある。 エジプトのピラミッドも、トルコのカッパドキアも行ってみたい。 ロシアのサンクトペテルブルグ、アメリカのセドナ、フィンランドでオーロラも見てみたい。 しかし、行きたい国と行く国は微妙に異なる。 心にそっと聞いてみると、導いてくれる。どこに呼

日本における「女子学生」という存在

東京医科大学での入試で、女子学生の得点を一律で減らし、合格者を操作していたことが発覚した。 以下、記事からの引用。 総合内科専門医のおおたわ史絵氏は「まだ昭和のようなことをしているとは驚きだ。男性医師と遜色ない働きをしており、女性医師を望むかどうかは最終的に患者さんが決めること。入試段階の点数で操作するなど、時代錯誤も甚だしい」とばっさり切り捨てた。 第二次ベビーブームの私が高校を卒業した90年代初めは、「短期大学」の最盛期であった。 女子たちは挙って「短期大学」へ進学