お洒落クリエイター「すあだ」がすごい(後編)
続き。
④鬱っぽさがすごい
すあだ作品を語る上で避けられないのがその"鬱っぽさ"だ。
人間をリアルに書くあまり、私たちが生きる上で通ってきてしまった鬱っぽさや、絶望。
作品をよく見せるためだけなら、マイナス要素は必要ないはずなのに
それをすあだ作品では無視しない。
人形世界やさょちゃんの可愛さ、ジャスティスボーイの色鮮やかな世界、わんたんマシーンのカッコよさ、からは想像出来ない、本来ならばそこにはないはずの"鬱"が確実にある。
その鬱が私たちを非常に惹きつけるのである。
「鬱の時に見ると元気出るけど、元気な時に見ると逆に鬱になる」とファンの間で言われている。
すあださん自身が感じてきたその鬱っぽさを作品にし、なんとかそれを飲み込む。そのような苦しさや、本当は目をつぶりたくなるような現実を作品として昇華させてくれるすあだ作品に命を救われた人はたくさんいるだろう。
私の中で勝手にすあだ作品の最高傑作だと思っている、「ジャスティスボーイ真2 第4話 オレたち花の超氷河期非正規組!!」はすあだ作品の中でも群を抜いて"鬱"。
見ている途中は「どうしよう、てぃのっかなー」となるのだが、見終わると「絶対にこのまま死んでたまるか」とふつふつ胸の奥が熱くなる。
⚠︎とんでもない熱量を持った動画なので元気があるときだけ見てください。
⑤おすすめ動画
この記事も終わりに向かおうと思う。
ここですあだ作品についてあまり知らない、初めて見る、という方のために短めのおすすめ動画を紹介する。
「野生のNHK」とも呼ばれるすあだのドキュメンタリーオマージュ作品。
思わず本家を見に行きたくなるほどの傑作。めちゃくちゃ面白いのでまず見てほしい。
ツイッターでめちゃくちゃバズっていたこちら。バーチャルおばあちゃんのCM。
すあだ作品には欠かせない「うんこ」がたくさん聞ける。
続いてこちら。
私がすあだ作品にハマるきっかけとなった作品である。
すあだ作品のその意味のわからなさ、そして狂気、野生のNHK感、が詰まったすあだ作品の良さが存分に感じられる良作である。
ぴんくのぶたちゃんねるからこちらのバレンタイン動画。
「可愛い」で溢れてる動画も作れるすあださんの幅広さには感服である。
最後にはハートフルな展開もあり、狂気や鬱っぽさにフォーカスしがちだがこんな温かい作品もある。
ぶたたん可愛い
そしてこちら。
すあだ作品、そしてすあだとは一体何なのか。その位置は。
2時間半近い動画だが、もっと深くまで理解したい方には是非見てほしい。
これを見てから改めて作品を見るとよりわかりやすく、理解出来ることが増えると思う。
⑤最後に
長ったらしく書いたが全然足りないほどすあだ作品の魅力は尽きない。
一度ハマると何時間もある動画だろうが何回も見てしまうほど、その沼は深い。
すあだ作品は単なる創作物ではない。
露出されることのなかった私たちの心の一部あり、人生の一部である。
その苦しさやどうしようもなさをすあだ作品は救ってくれる。
時代が進歩するにつれ、すあだ作品ももっとハイレベルなものになっていく。
完全な想像であるが、イマジナリーフレンドが2人もいることによってすあださんの無意識下の思想や能力でさえも引き出されるのでは。と思う。
ジャスティスボーイの最終回が早く見たいのに、それを見てしまったら私はもうこの世に執着が無くなってしまうので終わって欲しくない気持ちもある、、、、。
すあだ作品が産まれ続ける限り、私たちは生きる。
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