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「第二話」 ニューヨークでルームシェアをする事について 〜 三富さんとの再会〜


エピソード4(ニューヨーク・短期大学時代)「第二話」

三富さんは怒るどころか、いや〜無事で良かったとねという心配した感じだった。多分3時間は待っていたんじゃないだろうか。私が三富さんに知り合ったのは、彼がニューヨークに渡る数年前、都内の某ジャズクラブのセッションだったと思う。彼は素晴らしいテナーサックス奏者で、当時ニューヨーク市立のCity College of NYCに通っていた。貧困大国アメリカ等の著書で有名な堤未果氏が通った大学でもある。

三富さんとはセッションで知り合った時、ちゃんと話は交わさなかった思う。自分がニューヨークに渡ると決めた際に、NYCに住む他の日本人ミュージシャンにもう一度紹介してもらったと覚えている。海外に引っ越しをする際に一番厄介なのは自分の住む場所を探すことである。価格の相場や、立地条件、物件の中の様子、実際に現地を訪れないと分からない事ばかり。困っていた時に、三富さんが今ニューヨークにいるから彼に連絡をとってみたら?と誰かにつなげてもらった。(それが誰だったかは忘れた。笑 )早速、三富さんに事情を説明して物件を探す手伝いをしてもらった。というか全部彼にやってもらった 笑 (私はクズである。)まず条件は日本人向けのルームシェア物件、お金がないからとにかく安さ重視というものだった。日本人向けの物件にしてもらったのは、慣れない土地でいきなり、アメリカ人とルームシェアするのはトラブルがあると思ったからだろう。当時の私は、大学での勉学に精を出し、家には寝るときしか帰らないと決めていたので、ルームメイトのアメリカ人、マイケル・トム・イザベラ(誰だそれ 笑)と楽しくバーベキューをする事は考えていなかった。その選択は今でも正しかったと思っている。

話はそれるが、ルームシェアはいつも災いのもとである。私のアメリカ人の友人の多くもルームメイトとのトラブルに日々悩まされている。英語を練習したい気持ちもわかるが、もしあなたが何もつてがなく、ニューヨークに渡るのであれば、最初は日本人のルームメイトを探すことを勧める。アメリカ人のルームメイトを探すのであれば、彼らが以下の条件を満たすか確認してほしい。


1.友達や知り合いであること
2.相手をリスペクトすること (相手に許可なくパーティーをしない、夜は静かにする等)
3.清潔であること

知らない人とインターネットで等で知り合いルームシェアをしたら最後。運が良ければ何も起きないが、大抵はトラブルになる。家賃や光熱費を折半していたりしたら最悪。払わないでトンズラする奴もいる。知らない人を連れ込む。風呂場が水浸し、皿が5日放置、深夜の3時に超大音量でパーティー。これは実際にあったことだ。連日連夜知らない女を連れ込むルームメイトもいた。(羨ましい限りである)薄い壁でも、喘ぎ声やパンパン音に容赦しない。オーイエス!オーイエス!(Windows OS?)とか平気で言う。気まずくないのかなと思いきや、翌日朝のキッチンで晴れ晴れとした顔で「ヘイィ!」である。いや、ヘイじゃないよって思うけど・・・( •̀ㅁ•́;) この辺日本には出会ったことが無いような想像を遥かに超えるとんでもない強者がアメリカにはウヨウヨいる。もし刺激を求めるのならいいかもしれないが(絶対に良くないけど)信頼の置ける親友と生活を共にするのが一番である。アメリカ人でも礼儀が正しく、綺麗好きで真面目な人もたくさんいる。最高なのは、仲の良い友達とルームシェアをすることである。最高に楽しい。英語も上達する。ただ親友でさえ価値観が合わないと生活してからトラブルになるので2と3の条件を確認してから、ルームシェアをしたら良いだろう。私もこれまでアメリカでは5件の物件に住んだ。全てルームシェアである。(ニューヨーク2件、ボストン2件、インディアナ2件)楽しかった事もあるし、散々ひどい目にも合った。これは今度、別途ルームシェアについて特集号を書きたいと思う。

話は戻るが、アメリカの大都市の賃料は高い。ニューヨークは東京の3倍とも言われる。その中でも破格の475ドルの物件を三富さんが見つけてくれた。(三富さんグッジョブ!(๑´ڡ`๑))2つの路線が通る Jackson Heightsから徒歩10分。(その当時はJackson Heightsがどこにあるかも分からないので、とりあえずふーん、そこでお願いします。)という感じだった。いずれにせよ、私の通うラガーディア短期大学まで電車で20分。立地はバッチリ!素晴らしい好条件!下見、鍵の受け渡し、保証金の支払い etc...全部やってもらった。

三富さん、神様、仏様、三富様!\(^o^)/

もし自分にミュージシャンの後輩がいてNYCに渡ってくるという人がいても、こんなにも親切にしない!笑 

空港で再会した時に、改めて感謝の気持ちが沸き起こる。異国の地で日本人に合うのは不思議な感じだ。我々は夢の二見邸へと、いそいそと向かうのであった!

【続】

写真:三富さんとその夜近くのメキシカンレストランで私の引っ越しを祝い、祝杯を上げた。直接出会って間もない先輩ミュージシャンの顔写真を容赦なく撮る私の馴れ馴れしさを是非評価して頂きたい。

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