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青学WSD34期 2020年アドベントカレンダーに寄せて

 青学WSD34期生のアドベントカレンダーをきっかけに、noteを始めることにしました。これは記念すべき初めての投稿。

最終講義に感じたこと

 2020年11月29日、青山学院大学ワークショップデザイナー育成プログラム第34期の最終日。私たちは初めて大教室に集合し、苅宿先生の講義を聞いた。説明会以来、初めてリアルで対面する苅宿先生は少し感極まっているように見えた。新型コロナウイルス感染症流行の第3波が拡大しつつある時期に、しかも学生は完全オンライン授業でキャンパスへの入構も制限されている中、プログラム受講生のために対面授業を開催してくれたのだ。大学当局から懸念の声もあったに違いない。こんな時期に学びの機会を与えていただけたことは本当に幸せなことだと思う。

コロナによる延期、そしてオンライン中心の講義…

 34期の講座は本来なら4月から始まる予定だった。新型コロナウイルス感染症の影響で開講が4か月延期になったのだ。しかも、講座はオンライン中心、ワークショップ実践も2回のうち対面は1回のみで、もう1回は完全オンラインで企画・実施というプログラム初の試みとなった。毎週青学に通うものと思っていた私たち受講生にも戸惑いがあった。けれどもプログラムを終えた今、私はそのような転換点に立ち会えたことを肯定的にとらえている。省察的実践者であるワークショップデザイナーは、実践と省察を繰り返すことで専門性を高めていくのだ。このニューノーマルの時代における挑戦はむしろ、歓迎すべき学びのチャンスだったのだと思う。

WSDで学んだこと

 WSDでの学びを通して、今、最も私の心に残っていることは、ワークショップの世界ではその人らしさ、その人そのままの在り様が他者の学びになるということだ。人が集ってお互いに学び合うワークショップでは、多様性の確保が重要になる。同じような人ばかりだったら集まって学ぶ意味がない。違いこそに価値がある。それは何も尖った個性である必要はなく、その人が本来持っているものでいいのだ。

 私はWSDの受講と同時にキャリアコンサルタントの国家資格にも挑戦していたのだが、働く人がその人らしさを失うことなく、その人らしさを十分発揮することが組織や社会にとっての貢献になる、そんな世の中の実現のために自分にできることがあればと思ったのがきっかけだった。その人の在り様がそのまま他者への貢献になるワークショップの理念は、私の理想の職業観とも一致する。WSDでの学びは、私の理想の実現にもきっと役に立つと感じている。

温かな学びの場を

 WSDの講座は常に温かい雰囲気で、私はいつもリラックスして学ぶことができた。それはみな、講師やスタッフの皆さんがそのような雰囲気が作られるように、常に気を配ってくださったからだと思う。そう、ワークショップでは参加保証、心理的安全も大切なのだ。このことに感謝するとともに、私も自分の周りの人たちに、そういう場を提供できるようになりたいと思う。


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