たった6週間でリスニングを6.5→8.5に上げた学習法
みなさん、こんにちは。ロンドン在住IELTSコーチのYukoです。
私は
・2022年イギリス大学院修了
・応用言語学・英語教育法専攻
・2023年IELTS対策本2冊出版カテゴリー1位
・British Council主催のIELTS講師育成コース修了
・2年間で600以上のライティング添削
・IELTSのスコアアップをサポート
・海外大学院進学のサポート
をしています。
今回はオンラインコース及び個別学習相談のサービスをご利用されたお客様が一緒に学習を始めて6週間でOA6.5→7.5を達成され、ご希望の大学院のコースから無条件合格を獲得されました。おめでとうございます!
実際にどんな学習をされていたのかをまとめさせていただき、
ご本人の許可をいただきましたのでシェアさせていただきます。
こんなに嬉しいメッセージをいただけて本当私も嬉しい限りです。
この場をお借りして、Sさんご協力ありがとうございます!
・短期間でスコアを伸ばしたい
・仕事をしながら勉強している
・1日数時間の学習で最短効率でスコアを達成したい
・リスニングの勉強法を知りたい
上に1つでも当てはまる方はぜひ最後まで記事をご覧ください。
Sさんのスコアの伸び
OA 6.5→7.5
L 6.5→8.5
R 6.5→6.5
W6.0→7.0
S 7.0→7.0
上のスコアは一緒に学習をして6週間でのスコアアップの結果です。
2月からオンラインコースとライティング添削サービスのご利用、
その後個別学習相談を2月中旬に受けていただき、3月末の受験で目標スコアを達成されました!
ご覧頂いてお分かりいただけると思いますが、
Lは2.0、Wは1.0 のスコアアップに成功されています。
今回は特にスコアが上がったListening、
次の記事ではWritingは元々どのような学習をされていたのか、そしてスコアを上げるためにアドバイスさせていただいたこと、実行されたことをシェアさせていただきます。
2024年2月時点のListening学習法
2月に個別学習相談をさせていただいた際に、リスニングの学習法についてご相談いただき、アドバイスをさせていただきました。
書き残したメモに沿って振り返ります。
・Listeningは苦手意識はなく、模試でもスコア6.5をキープ
・普段から1日1時間程度英語を聞く習慣がある
・自分の興味のあるものやBBC 6minutes Englishを聞き流し
・集中力が切れるのが課題
・Part2とPart4は特に苦手
・1回聞き取れなかったもののは2回目を聞けば9割正解を回答出来る
ということがヒアリングをして分かりました。
1つの問題点
上の学習方法から、
1つの問題点とリスニングのスコアを上げるために必要な対策を提案しました。
問題点は、聞き流しです。
これは多くの方が実践していますが、実は試験対策においての聞き流しは全くと言って良いほど効果がありません。
好きなYoutube動画、好きなアーティストのインタビュー動画、好きなPodcastを聞くのは趣味としてはもちろん自由です。
ただし、試験対策には相性が非常に悪いです。
その主な理由をお伝えしました。
①正しく意味理解ができているかが確認できない
②使う語彙の種類、レベルが本番の試験と異なる
①正しく意味理解ができているかが確認できない
リスニングの試験は「音認識」と「意味理解」の両方が正確にできているか確認しています。それに加えてIELTSでは質問を正しく理解しているかの読解力、スペルが正しく書けるか、を見ています。リスニングで最も重要なのは、「音認識」と「意味理解」の2つです。そんな中、「聞き流し」は自分が意味を正しく理解していることを確認しない、ただ音を認識した気になってしまう、なんとなく理解している気がする、という状況を生み出してしまいます。
②使う語彙の種類、レベルが本番の試験と異なる
IELTSのリスニングはシチュエーションが日常的な会話、ディスカッション、道案内、レクチャーなど限られています。これに対して普段聞き流しているものが、語彙レベルは非常に高い、または表現がカジュアルだったり、アカデミックであったり、幅広い語彙の種類を聞くことがあると思います。これは本番とシチュエーションが大きく異なります。
その他に、特定の分野のPodcastなどを聞く場合、専門用語が含まれていても、その分野の知識が既にあるので、なんとなく理解できていることもあるかと思います。IELTSの試験ではそのようなシチュエーションはありません。IELTSでは専門知識が含まれていたり、背景知識がないと答えられないような問題は出題されません。こういった点で聞き流す音源が本番のリスニング問題とはかけ離れている可能性があります。
このような理由から、聞き流しは今は一旦お休みして、
リスニングは公式問題集で対策をしていきましょう。とお伝えしました。
リスニングに必要な対策
Sさんの場合、間違えた問題も2回目聞くと9割正解できるということがキーであると感じました。
リスニングで聞き取れない原因は大きく分けて2つあります。
①語彙の意味が分からない
音だけでなく文字からも、語彙の意味が理解できないというケースです。
②音が聞こえない
スクリプトなど、文字では語彙の意味が認識できるのに、音で聞くとその意味がつながらないケースです。
Sさんの場合は圧倒的に②音が聞こえないが多いとのことでした。
そこでおススメした学習法は2つです。
①2回目に聞いたときはなぜ正解できるのか明らかにする
②シャドーイング
①2回目に聞いたときはなぜ正解できるのか明らかにする
準備するもの:公式問題集、メモ
問題を読めていないのか
集中力が続かないのか
語彙を聞き逃しているのか
音が1回で聞こえない理由を全て分析してもらうようにしました。
その理由の例として、問題を読めていないので聞く準備が十分でなかった、集中力が続かなかった、語彙を聞き逃しているのか、などです。
そして自分が起こしているミスの原因にご自身で気づいてもらいました。
②語彙を1つずつ意識してシャドーイングする
準備するもの:公式問題集、音源を再生するもの
集中力と語彙の聞き逃しが多いように感じるとのことだったので、
集中力を高めるのと語彙の聞き逃しを防ぐにはシャドーイングをおススメしました。
シャドーイングとは
シャドーイングとは、聞き取った音声を追跡し、入ってくる情報に注意深く耳を傾けながら、できるだけ正確にそれを繰り返すリスニングの行為またはタスクのことである。(Tamai, 2005)
シャドーイングがおすすめの理由は以下の3つです。
理由①
言語インプットへの注意を促し、集中させる。
→音を注意深く聞き、意味を理解することへの集中力を高める。
理由②
シャドーイングは知覚を自動化できるようになる。
→音声の処理が無意識的に素早く処理できるようになる。
理由③
シャドーイングは、すでに習得している知識が刺激され、強化される。
と一言に言っても、実はシャドーイングには6種類あります。
①Complete Shadowing
スピーカーが言ったことを全て
②Selective Shadowing
特定のフレーズや語彙だけ
③Content Shadowing
シャドーイングと意味の両方に集中する
④Interactive Shadowing
Selective Shadowingに加えて質問やコメントをする
⑤Conversational Shadowing
会話の中で、スピーカーが言ったことをそのままリピートする
⑥Phrase Shadowing
フレーズを1つずつ、聞いた音に遅れてシャドーイング
おススメは③Conetent Shadowing
シャドーイングをすること、意味の両方に集中することで、
より聞こえたスピードで意味を同時に意味を理解する訓練ができます。
Conetent Shadowingの方法
①スクリプトの意味を全て理解する
分からない単語がゼロの状態にする、このシャドーイングの方法は音認識と意味理解を同時にする訓練です。必ず意味理解はスクリプトを使って完璧!にしておきましょう。
②オーディオに合わせてシャドーイング
0.75倍速からスタート。音源が聞こえたタイミングで同時に聞こえた言葉を発音します。ここで難しいと感じる方はすくスクリプトを見ながらでもOKです。重要なのは、聞こえた音を声に出す際に、必ず意味を追いかけながら発音すること
徐々にスピードを上げて1週間で目標1.25倍速までついいけるようにひたすらに練習することをおススメしました。
Sさんが実際に行っていたこと
その後、実際にSさんは聞き流しを一旦やめて、
ご自身が間違える問題の傾向と原因を分析を続け、シャドーイングも継続されていたようです。
試験後にお話しを聞いた際には、
ご自身でどこを間違えたか明確に分かっているほどに成長されていました。
さいごに
ここまで記事を読んでいただきありがとうございます。
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