優子は、ゆうこのままで、良いんだよ
写真使って良いかな?
彼女は、久しぶりにLINEを送った。
抑うつ状態だった彼女は、人と連絡を取るのが億劫になっていた。
連絡がきても、返せないこともたくさんあった。
「レス早いね〜」と言われ続けてきた彼女は、どこかで「元気なゆうこ」をみんなが期待していると思い込んでいたから、「元気じゃないゆうこ」の時に、返信するのが怖かったのだろう。
そんな彼女も、自分から連絡を取れるくらい、少しずつ回復してきている。
私の撮った写真使ってもらえて嬉しい◎
またあの時みたいに、ゆったりした時間を過ごして、一緒に写真撮りにいきたいね〜〜〜!
彼女は、カメラが好きだった。何が好きだったかも忘れてしまうくらい、日々に忙殺されていた。
わたしからしてみると、赤ちゃんと生活していると、親にとっては、とにかく娘が元気で楽しく暮らしてくれているだけで、何を成し遂げなくても、とにかく心地よく暮らしてくれているだけで、こちらは本当に幸せって思うのよ〜!!
ゆうこは、ゆっくり体と心体を休める時でも、その時間を自分の糧にしていこうっていう気持ちがあって、すごいなぁと思った。
ほんとに、今までがんばって頑張って、走り続けてきた分、毎日漫画読んで寝て過ごしてもお釣りがくるくらいだと私は思うよ( ;;)
・・・・
長文になりがちですが!笑
言いたいことはありがとう!好き!ってこと〜(♡´艸`)
あたたかい涙が、彼女の頬を濡らしていた。
"この人と付き合うと良いことある"とか、そんなちっぽけな考えを持たずに出会った友人には、敵わない
そんなことを彼女は思った。
彼女が休職していると知ったとき、ラクロス部の友人からもこんなLINEが届いていた。
親になってみて思うのは、自分の子供に対して、これが出来て欲しいとか優秀になって欲しいとかそんな風には思わなくて、健康で毎日楽しく生きてくれれば、それが一番だってこと。どんな人も生きているだけで完璧!100点なんだと思うんだよね〜(^○^)
仕事の悩みは、仕事をしている人にしかわかってもらえないだろう。そんなことを思っていた彼女の脳を恥じたいくらい、子供を育てる母親の言葉が、彼女の胸に強く強く突き刺さっていた。
あなたがいてくれるだけで、大丈夫
そんな少し照れくさい言葉が、実はとても救われたりもする。
彼女はまだ、ただ存在しているだけで価値があるということに、驚きを隠せないみたいだ。
Photo by Kaori
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