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【閲覧注意】私とオリエンと生き物(と、おまけ)

注意事項
この記事には昆虫や両生類、爬虫類の写真がでてきます。
見るのが苦手な方は、この記事を読むのをお控えください。

はじめに

こんにちは。オリエンティア Advent Calendar 2022 3日目を担当する、小林祐子と申します。
今回はこのような場にお誘いいただきありがとうございます。
何を書こうか悩みに悩みましたが、せっかくなら他の人の書かなそうな文章を書こうと思いました。
その結果、あまり実のない内容になってしまいました。
こんな記事を読むなら、他のことに時間を使った方が有効かもしれません、祐子だけにね。(元ネタ
それでも付き合ってくれる方はよろしくお願いいたします。

自己紹介

東北大OLCのOG2年目(青葉会2017年度入学)の小林祐子と申します。
現在は大学院2年生で、農学研究科・応用昆虫学の研究室に所属しています。
インカレや全日本大会で何回か入賞経験があるので名前くらいは聞いたことがあるかもしれません。
ちなみに来年は優勝する予定です。

オリエンを始めたきっかけ

私がオリエンテーリングと初めて出会ったのは、小学校4年生の宿泊学習でした。
その時やったのはみんなで歩いて回ろう!って感じのレクリエーションでしたが、それがすごく楽しくて、オリエンテーリングまたやりたい!とずっと思っていました。

そんなある日、運命の再会の日が訪れました。
それは、中学校の入学式。
入学式のプログラムに、なんとオリエンテーリングがあったのです!
私はオリエンテーリングがまたできるとワクワクしながら入学式に向かいました。
ところが、楽しみにしていた入学式は、先生たちのつまらない話をひたすら聞くだけで終わってしまいました。
オリエンテーリングって書いてあったのは何だったんだろう?
そのまま2回目のオリエンテーリングをすることなく月日は過ぎていきました。
もはやオリエンテーリングがどういうものだったかは覚えておらず、ただ「楽しかったもの」という記憶だけ残っていました。

あれは絶対、オリエンテーションのことだった。

本物のオリエンテーリングに再会

高校3年生の受験期のある日。
進路指導室で適当に資料を漁っていると「北雄」という、東北大の部活動紹介冊子を1冊だけ見つけました。

それをペラペラめくっているとなんと「オリエンテーリング部」という文字を発見!

偶然の再会に私は心を弾ませました。
(あのオリエンテーリングが部活でできるなんて!)
それから私は親や友達に「東北大に行ってオリエンテーリング部に入るの!」と宣言するようになりました。

[入部後、その冊子はなんとオリエン部の先輩・伊佐野さんが高校に持ってきたものだと判明。運命としか言えない…!]

大学入学後、さっそく一番最初にオリエンテーリング部の新歓に行きました。
はじめはトライアスロン部とかもちょっと気になっていたりもしましたが、体験会の楽しさと部の雰囲気に完全に惹かれ、同期で最初の入部を決めました。

本題に入ります

前置きが長くなってしまいすみません。
そろそろ本題に入りたいと思います。

皆さんはオリエン中に生き物に出会ったことがありますか?
おそらく全ての人がYESと答えると思います。

気付いている人も多いかもしれませんが、私は大の生き物好きです。
生き物全般好きですが、特に好きなのは昆虫類・両生類・爬虫類です。
どれくらい好きかというと、小学校の頃に教室に入ってきたハエを素手で捕まえたらクラスメイトに引かれたにも関わらず後日教室に出たゴキブリも素手で捕まえた経験があるほどです。

ちなみに今はカエルが一番好きです。
先日の全日本大会で実況の有賀さんがカエルの話をしていたのでご存じな方もいるかもですね。
ビジュアル中に聞こえたときは思わず笑ってしまいました。
誰が運営に言いふらしたんだか……笑

ゆうこだけにね

トレのモチベーションになる

なので、オリエンやトレランで森に入ると色んな生き物に出会えるのが堪らなく嬉しいです。
私は恐らく部内で一番多く森を走っています。
森の中を走ること自体が好きというのもありますが、7割くらいは生き物に会うために走っています。
特に夏は暑くて走る気が出ないがちですが、クワガタに会うためだと思えば難なく走りに行けます。

森の走り方

私は森を走る時、視覚・聴覚・嗅覚に神経を集中させます。
すると、視界の端に何かが写ったり、茂みからガサっと音がしたり、木からツンと樹液の匂いがする時があります。
そこで止まってよく探すと、生き物たちが現れるのです。

これの良いところは、強制的にインターバルトレーニングになることです。
逆に悪いところは、めちゃくちゃ蚊に刺されることです。
森の中で汗をかいた人間が突っ立っていたら格好の獲物になるのは当然ですね。

ここで、私がトレ中に見つけて嬉しかった生き物3選をご紹介します。

みんな大好きミヤマクワガタ!!! 2021/7/6
ヤスマツトビナナフシ 2021/7/28
今年は一回も出会えなくて残念(´;ω;`)
ジムグリ 2022/10/17
毒のないヘビ

見つけた生き物はどうするかって?
満足いくまで写真を撮って、元居た場所に逃がします。
持ち帰って飼いたい気持ちもありますが、さすがに持ちながら走るわけにもいきませんからね(場所によっては生き物採集禁止だったりもします)。
なので、トレで森を走る時は必ずケータイを持っていきます。
たまに忘れちゃうときがあって、なぜかそういう時にこそいい生き物がいるんですよね。
(先日もかわいいヘビを捕まえたのに写真を撮れなくて失敗しました。)

しかし、オリエンの時はケータイを持って走るわけにはいきません。
なのでオリエン中は虫は無視、カエルのことなんて考えるな!と思いたいところなんですが、、

オリエン中に生き物を追いかける

「祐子はレースの途中に生き物を見つけて追いかけちゃいそうwww」
高校の部活の人にオリエンの話をした時、こう言われたことがあります。
その時は冗談として笑ってましたが、先日の札幌OLC大会でついに現実になってしまいました。

札幌OLC大会のラップ
6-7で現ロスして4分ミス

少し離れた細い木の上にエゾリスを発見!
「リスだ!」
急いでその木に向かうと、リスは別の太い木に飛び移り幹の反対側に姿を隠す。
(そこにいるのは分かってるんだぞ。)
私は太い木の後ろ側に回り込む。しかし姿は見えず。
上手く逃げられてしまいました。
(諦めてオリエンを続けるか、、、。…って、ここどこ!!!??!

怖い生き物

オリエン中に出会う生き物の中には、毒を持つ危険なものもいます。
先日部内の後輩くんがオリエン中に毒ヘビ(おそらくマムシ)に噛まれたと聞きました。

全然痛くなくて、イバラか何かが刺さったのかと思った。
2週間くらい足が紫になった。

本人談

オリエンに夢中になってると噛まれても気付かないものなんですね。
足が紫って怖いですね…。

ニホンマムシ 2021/5/25
毒は強くないそうですが攻撃的な性格なので見つけても近づかないようにしよう

あとよく聞くのはハチですね。
私も設置中に刺されたことがあります。痛かった…。
きっと見えないところにハチの巣があったんだと思います。
不用意に薮に突っ込まないようにしましょう、なんてオリエンティアに言えないので、まあ、刺されたら運が悪かったと思いましょう。

あと怖いのは、大型の動物。
東北だとよく出会うのがイノシシとカモシカでしょうか。
イノシシはだいたい逃げてくれますが、たまに鼻を鳴らして威嚇してくるのでめっちゃ怖いです。
カモシカは全然逃げずにずっとこっちを見つめてくるのでそれもそれで怖いです。

ニホンカモシカ 2021/7/5
ちなみにカモシカはカモ科でもシカ科でもなくウシ科

でもやっぱり一番怖いのはクマですね。
私は幸いにもまだ森の中で会ったことはありませんが、道路で見たことがあります。
思ったよりデカかった。
ツキノワグマでも襲ってくることがあるらしいです。
もし鉢合わせしたらすぐ逃げずに目を合わせたまま後ずさりして…なんて言われますが、怖くて絶対逃げちゃうと思います。。
だから出会わないことが一番。
今の私に命があるのはモンベルの690円の熊鈴のおかげだと思っています。
たまに忘れたときは手を叩きながら走っています(ちょっと恥ずかしい)。
東北大オリエン部はみんな熊鈴を付けて走らないので心配です。
気を付けてね。

冬は寂しい

冬は生き物が冬眠する季節。
森を走ってても私の好きな生き物がいません。
しかも私は寒いのが大の苦手なのでいいことなしです。
なので冬走る時は他の人を誘いがち。
今年の冬も一緒に走ってくれる人大募集です!!

おわりに

いかがでしたか?
私の生き物への愛が伝わったでしょうか。
もしかしたら皆さんの中には相当な生き物嫌いがいるかもしれません。
夏場のオリエン中に嫌いな生き物に遭った時、「ずっと真冬でいいのに。」なんて思いたくなるかもしれませんが、
こいつらのおかげで走るモチベーションになってる奴もいるならまあ、「ユルスカ」と思っていただけたら嬉しいです。

おまけ 私が最近考えていること

私はオリエンの技術なんて語れる分際ではないですが、最近頭で考えていることを皆さんに共有したいと思います。
本題にするには内容が薄いのでおまけとして書きました(既に十分薄いけれど)。

先日、全日本で悔しい想いをしたのをきっかけに、私は自分のオリエンを一度見直すことにしました。
そうしたら、自分のオリエンが遅いのは方向音痴と記憶力のなさが原因なのではないか、と考えました。
私は現ロスした時のリロケがかなり苦手です。
なぜなら、自分が今までどの方向からどんな景色を見て来たか全く覚えておらず、元いたところに戻れないからです。
ではなぜ方向音痴&記憶力がないのか。
それはどうやら、目で見た情報を言語に変換しないとインプットできないからのような気がします。
私は人の顔を覚えるのも苦手です。
人の顔を眼鏡の有無とか髪の長さとかで覚えてしまい、同じ特徴を持つ人とよく間違えます。
これらのことから、自分は目で何かを見たとき、そのままのイメージで頭に記憶することができないのではないかと考えました。

よく、オリエン中の風景を繊細に覚えている人がいます。
一度入ったテレインにはメモリーができるという人です。
その人はきっと、走りながら見た景色を映像として頭にインプットできてるんだと思います。
しかし私の場合は、見た景色を言語に変換する必要があるので、「植生界があった」とか「藪が濃かった」とかいう浅い記憶しか残らないわけです。
そうすると、現ロスした時に、地図上に同じような植生界と濃い薮があると、そっちと勘違いする確率も上がります(この前もやりました)。

また、この特徴はプランを覚える際にも弱点になります。
私は基本的に地図先行のストップ&ゴー型北見さんの記事を参照)です。この方法はプランを覚えきってから走り出すため、スピードを上げて走れるのが特長です。
私の場合、シンプルな線状特徴物を辿るような、言語化しやすく覚えやすいルートではこの強みを活かせます。
ですが、絶妙なところで尾根沢を切るとか、良い感じにピークを巻く、など言語化しにくいプランを立ててしまうと、ルートが頭に入ってこず、実質ノープランで走り出すことになってしまいます。

では、覚えやすいプランが立てられないレッグ(区間)はどうすればよいのか。
私が考える解決方法は2つです。

①マップコンタクトをめちゃくちゃ増やして常に現在地を追いながら進む
②ストッパーまで直進、を繰り返す

①は、ルートを覚えるのを諦めてやり方変えちゃおう!という策です。
②は、覚えられないなら地形全部無視して分かりやすいものまでまっすぐ行っちゃえ!という策です。

①はいわゆるヌルヌル型の劣化版、でしょうか。
ヌルヌル型はポストでいちいち止まらずに済むのが特長ですが、この場合は一度はポストで止まってルート検討をし、シンプルなプランを立てられないと判断した場合に使うので、劣化版ということになります。
つまり遅そうです。
ですが、②も、都合よくストッパーになりうる分かりやすいものがないと使えません。あと距離も伸びます。
なのでメインは②ですが状況に応じて①も使っていこうかなと考えています。

まとめると、

1.言語化できるプランを立てられるか
       ↓NO
2.直進だけで繋いでいけるか
       ↓NO
3.ヌルヌル型

という感じでしょうか。
最近フォレストをやる機会がないのでまだ実践はできていません。
あと、現ロスした時の対処法はまだわかりません。
今後何か分かったらどこかで発信していこうと思います。

以上、私が最近考えてることでした。
おまけなのに長くなってすみません。
反論助言共感何でも受け付けます。

本当におわり

拙い文章をここまで読んで下さり本当にありがとうございました。
良いCh🐿tmasを!🎄🎅🎁🌟


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