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月の時間と。

満月から新月は、これまでため込んだものを吐き出して、そぎ落として、軽くなる時、次に向かう準備のためにもう必要でないモノ、重いだけの荷物、そういうものを手放すとき。前回の射手座満月から双子座新月の期間はそれぞれ月蝕と日蝕の特別な時間をつなぐ期間でした。ミクロの自分の意識をマクロな宇宙の意識とつなぐこと。取り組んだのは自分再生。

この期間の取り組みは確実に新しい感覚を生み出したことと思います。何者かに囚われていた自分が過去のもののように感じられたなら着実に再生が行われているということ。次に向かう先がたとえ見えていなくても、そちらに向かって歩き始めているのでしょう。

月は地球の自転を支え、安定した速度で昼と夜の時間を作り出し、陰と陽のバランスがこの地球を司る。月の時間に意識を合わせる時、わたしたちは光と影の存在を思い出すことになります。

月の意識でいる時、最も重要視されるのは、自分を支える感情です。寂しい、悲しい、物狂おしいそんな、自分を不安定にさせる感情に敏感になります。時には、いっそ、その気持ちに飲まれたいとさえ思ってしまうことも。

陰陽のバランスは心と体のメンテナンスにとっては欠かせないもの。この感情という不安定なものの主張から体や心の不具合に気付くこともできます。

新月、満月は、地球の潮の満ち引きを最大にするように、身体と感情への働きかけも最大になりますので、イライラしたり、強く不安になったり、無性に眠かったり、わたし、どうしたんだろうと思ったら満月だった。なんてこともあるでしょう。

まあ、あまり敏感に反応しすぎても、生き辛くなってしまうかもしれませんので、そこはそこそこに、がおすすめです。

満月には、ああ、心がなんか叫んでいるなあ、なんか、もうこのパターン飽きたな、もういらないかな、と手放す準備を始め、

新月には、削いだ自分の中から湧き上がってくる声を聴く。なんか、こんなことやれるといいな、が聴こえたら、忘れないように心に刻む。

そして、その声を大事に育てていきます。←今ここ。

繰り返し行われる月のサイクルは心と体の新陳代謝とシンクロして入れ替わりを自覚させてくれます。自分は変わらないと思っていようがいまいが、細胞は毎日生まれ変わり、感情も変わっていきます。変化しなくてはと思う必要もなく、わたしは変われないと嘆くこともないのです。

変わりゆく姿を楽しんで生きていくこと。

新月満月のサイクルに合わせて感情を昇華させ、進化を実感する。月の時間と時計を合わせる時には、そんな風にしてみてはと思います。

そして、今回のサイクルは再び満月月蝕で一つの区切りをつけます。

2020年7月5日は山羊座満月月蝕です。

月蝕、日蝕、月蝕の、蝕の時間には新しい磁場が構成されたことでしょう。

ここから何と繋がり、何に反応していくか、月が教えてくれた気付きを胸に、視点を切り替えていく時なのだと思います。

ミクロの自分の意識をマクロな宇宙の意識とつなぐ時。

自分の時計をどこに合わせるかも、大切なところです。

月だけに合わせていては、いつまでも感情に縛られて、自由になることができません。遠くでは、木星と冥王星がそれぞれの時間のすり合わせをしています。木星は上昇と拡大。冥王星は破壊と再生。このふたつが時計を合わせる時、わたしたちには何が伝わるのでしょう。

意識を向けるとその惑星と時計を合わせることができます。必要に応じて時計を切りかえていく。そうすることで、この太陽系で生きていく意思を確認することができるのだと思います。

月とのコンタクトは、その他の惑星との繋がりの入り口でもあるのでしょう。揺さぶられながら、それをヒントにチューニングを変えていく。より遠くへ、より自然な流れへ。

破壊と再生を繰り返し、どこへ向かうのか、冥王星に聞いてみたり、どこへ行きたいか、何につながりたいか、月に尋ねてみたり、

でも、この肉体を操り、意思を行動に移せるのは「わたし」だけ。細胞は生まれ変わり準備は万端。この身体に新しい景色を見せてあげられるのも「わたし」だけです。

ここから満月までのサイクルの終わりまでに、何を蓄えましょう?今日することは再生した自分に相応しいことでありたいと思います。

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