ヒップホップのデリバリーの意味を調べた結果をお届けするよ!
ヒップホップの曲を聞いているとたまに歌詞に登場するデリバリー。
Creepy Nuts『生業』
nobodyknows+『ココロオドル』
デリバリーって
Zeebraさんの本『ジブラの日本語ラップメソッド』で見たけれど、どんな意味だったっけ…
フローも同じような意味じゃなかったっけ?
これを見て、分かったぞ!と思いかけたけれど、人にうまく説明できる気がしない。∴今のところよく分かっていない…。
インターネットで調べてみたけれど、まだよく分からない。
日本語で検索するとデリバリーを分かっている人たちの会話が出てくるけれどデリバリーの意味の説明は見当たらない。
「ラップ デリバリー 意味」とか「ヒップホップ デリバリー 意味」で検索して出てきた知恵袋のtight deliveryの話で「ラップでは歌詞の切り方をデリバリーといっていると思います」という英語の有識者からの返答があるけれど、ラップの有識者の意見が知りたいな…
(補足)ラップは歌の手法のひとつ。ヒップホップはラップやDJ、ブレイクダンス、グラフィティなどを総称する文化の名前。ヒップホップというカルチャーの中のひとつがラップ。
英語で調べてみるか。
「rap delivery mean」とか「hip hop delivery mean」みたいに最後にmeanをつければ英語で意味を調べられるだろう。
いかにもラップの有識者が書いてそうなDailyRapFactsというウェブサイトでデリバリーの意味を見つけた。
同じウェブサイトでフローも見つけた。
英語わからへん…
こんな時はGoogle翻訳。
Deliveryが配信と翻訳されているから「デリバリーとは、ラッパーが自分の言葉や歌詞をどのように言い、明確に表現するかを意味します。」ということか。
Flowはそのままだから「フローとは、ビートのラッパーのリズム、音節、韻を意味します。」ということか。
デリバリーが発音の話でフローはリズムの話なのか…?
もう少し調べてみよう。
英語のWikipediaでラップのデリバリーについて書かれているのを見つけた。
今回は、英語わからへん…と言わなくて済みそう。
日本語のWikipediaに同じようなことが書かれてそう。
英語のWikipediaの The components of rap include → ラップの要素 の部分に delivery → デリバリー の話が載っているから、ラップの要素を順番に見てみるか。
ここでいう"内容"とは"歌詞(話)の中身"という意味ももちろんあるのだろう。しかし"歌詞(話)の中身"という意味だけであればラップ以外の歌にも共通する。ラップでは "この人だからこそ言える" ことや、 "この人がこれを言うことに意味がある" みたいに "この人だからこそ"という部分が尊重されるように思う。それもこみの「内容」(何が言われているか)がラップの要素になっているという話だと思う。
ラップではないけれど「おれはジャイアン ガキ大将」はジャイアンだからこそ"自分をガキ大将だと言える"ことだったり、"自身をガキ大将と言うことに意味がある"ように思う。もし、のび太とスネ夫が自分自身をガキ大将と歌っても、それはきっとフェイク(ニセモノ)だと言われてしまうだろう。
フローはリズムと韻(ライム)なのか。
最後はデリバリーの説明だな。
…「デリバリー」は「話し方」???
「話し方」ってなんやねん!って思ってカッコ書きみたら、終止?声調?
知らん日本語も出てきたやん!
ラップやと4小節でビート(ラップを乗せる音楽)が1周するようなことが多いからそういう感じの話なんか? 4小節が一つの区切りになっていてそれに合わせて韻を踏んだりするからそういう話なんか?
「音の高低のパターン」ということはイントネーションみたいな話なんか?
もう一回、英語と日本語のWikipediaのデリバリーの部分を見比べてみよか。
終止の「音楽の段落の終わり」というのが、よく分からんけど、声調が音の高低ってことは…
デリバリーを説明するには…
関西人になじみがある「関西電気保安協会」が分かりやすいんちゃうかな。
あれをもし譜割りというかリズムだけ、あの「関西電気保安協会」を知らん人に教えるやん。「タンタタ、タタタ、タータン、タータン」みたいな感じで。このリズムで「関西電気保安協会」を言うてくださいってお願いするやん。それで「関西電気保安協会」言うてもらってもあのイントネーションには多分ならんと思うねん。
そう考えたら、譜割りとかリズムがフローで、イントネーションとか音の高低とか発音がデリバリーなんちゃうんかな…。
よう考えたら 「関西電気保安協会」の 保安 協会 って母音が オウアン オウアイ やから オウア○(○は不規則)の音で若干、韻ふんでるやん。
ってことを書いたけど
「関西電気保安協会」はラップじゃないからデリバリーの説明をするのは無理があると思ってるねん。
今回、自分がデリバリーを調べて、これを聞くとデリバリーが分かりやすいんちゃうんかなって思ってる曲があるんよな。
梅田サイファー「マジでハイ」
「マジでハイ」は全員が全員、神なんちゃうってぐらいラップがすごい。今回、注目してほしいのが、ふぁんくさんが歌ってるところ。YouTubeだと、ふぁんくさんが1:41から歌い始めて、特に注目してほしいのが2:00から。
太字にしている「領域」「ドヤ顔」「ところで」の頭の部分、オの母音で韻を踏んでるんやけれど、この小節の頭で韻を踏んでる部分が、歌詞の切り方とか韻を踏んでいることが分かるような発音とか音の乗せ方になってて、デリバリーが分かりやすいんちゃうかなと思ってる。
言葉の意味的に「領域」、「ドヤ顔」、「ところ」がひとかたまりやと思うけれど、曲を聞くと「領 / 域」、「ド/ヤ顔」、「と / ころ」みたいにめちゃめちゃ途中のところで区切られている。
※もう少し踏み込んだ話をすると「立ち入れない 領」と「マジでハイ ド」と「何気ない と」の部分が アイエアイ オ の音で韻を踏んでる。
「マジでハイ」のふぁんくさんが歌っているここの部分を聞くと、Zeebraさんの本に載っている「デリバリー・・・リリック(歌詞)の切り方、乗せ方。」という説明も、DailyRapFactsというウェブサイトに載っている「デリバリーとは、ラッパーが自分の言葉や歌詞をどのように言い、明確に表現するかを意味します。」という説明も分かる気がする。
ヒップホップの曲を聞いているとたまに歌詞に登場するデリバリーって最初の話に戻そう。
タイトルにもデリバリーが入ってるFLOW『Fun Time Delivery 2009』という曲がある。
もともと『DAYS』という、交響詩篇エウレカセブンのアニメのオープニングになってた曲のカップリング曲があって…というか、交響詩篇エウレカセブン懐かしいな。HOME MADE 家族やHALCALIなど、ヒップホップ寄りな曲がけっこう多かったな。FLOW自体もラップのフロウから意味をとってるみたいで、かなりヒップホップ寄りやったなぁ。
『DAYS』のカップリング曲の方はわりと同じ調子の歌い方が続くって言うたらええんかな、そんな感じやけど、2009年のメンバー全員で歌ってる方はデリバリー(歌詞の表現方法)の種類が増えてておもしろいって言えるんちゃうかな。
FLOW『Fun Time Delivery 2009』はデリバリーのトリプルミーニングなんちゃうん!って歌詞を見ながら勝手に思ってる。
・Fun Time Delivery → お届けするの意味のデリバリー
・アツアツなビートの上 → デリバリーピザを意識
・歌詞にはないけれど、ヒップホップのデリバリー
このトリプルミーニングちゃうんかな。
Wikipediaが「フロウ」(リズム、韻)って言ってたから、今回のFLOWの『Fun Time Delivery 2009』の韻に注目してみようかな。
1番のAメロの歌詞で太字にした部分が イ○オ(○は不規則)の音で韻を踏んでるんやけれど…これ教科書にしたいな。
太字にした部分の母音を文字にしたら「イーオー、イインオ、インオ、イーオ、イーオ、イッオン、イーオ、イッオウ」になって、字面やと韻を踏んでることが分かりづらいところもあるけど、声に出して読んだり曲を聞くと韻を踏んでるのが、よう分かる。
長い韻とか、短く畳み掛けるような韻とか、複雑な韻とかも好きやけれど、こういう末でシンプルに韻を踏むのも好きやな。いいよな。
せやった。
ここの部分、意味的には「ピーポーの / 胃袋を」で分けたいけれど、「ピーポー / の胃袋を」っていう歌詞の切り方になってて、ここの部分にデリバリーを感じるねん!って言いたかったんや。
気づいたら関西弁になってたわ。ほんまやめさせて貰うわ。
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