【自己責任】ガチで最小限の勉強で二回試験を突破する方法

これから私の二回試験対策の詳細を述べていきますが、くれぐれも真似しないようにしてください。前提として、私は予備試験・司法試験でそれなりに勉強して、上位で合格しており、例えば要件事実に関しては盤石な知識があったので、その貯金でなんとか修習を乗り越えられたという事情があります。そこで、予備試験も受けず、司法試験にギリギリで合格した方がこのやり方を真似ると、とんでもない大惨事を引き起こす可能性があるので、あくまでも「こんなに勉強してない人もいるんだなあ」ぐらいの感覚で読んでみてください。このやり方を真似して二回試験に落ちても私は責任を取れませんので、注意してください。

1導入修習編

まず、導入修習に入る前に、「これは絶対読んで来い」と指定される白表紙(ジレカン、終局処分起案…etc)がいくつかあるのですが、それは全て読みませんでした。今思えば、こいつらをしっかり読んでいれば、1年間の起案はより効果が得られたのでしょう。導入前に指定されている白表紙はマジで重要なので、読むようにしましょう。特に、私の場合、終局処分なんちゃらを集合に入るまで読んでいなかったせいで、検察起案が悲惨なことになっていました(自白があるから犯人性は詳細に検討する必要がない、検討対象事実の存在を無視する、等)。当然ですが、導入修習中の講義もまともに聞いていなかったので、起案の書き方は1ミリも習得できませんでした。

2実務修習編


実務修習中は、即日起案と呼ばれるイベントが各クールの初めに1回あります(つまり合計4回ある)。通常の人は即日起案の直前に起案対策をするのですが、私の場合「集合でやれば間に合う」という信念を持っていたので、何も勉強せずに乗り切りました。もちろん成績は全てCです。このように、実務修習中は起案の勉強を1ミリもやらなかったので、実力は導入修習のときから変化がありません。集合が始まった後、教官が口をそろえて「皆さんは実務修習を通して導入時とは比べ物にならないほど実力をつけた」と言っていたのが印象的です。

3集合修習編


さすがに集合修習の段階になると、焦りがでてきたので、勉強を開始しました。とは言っても、やったこととしては、
1起案の型を友人に教えてもらう
2一部の白表紙(終局処分やジレカンなど)を読む
ぐらいです。一番有効だと思ったのは、A評価を取れている友人の答案を見せてもらうことです。答案を見せてもらってはじめて「そもそも検討対象事実というのを書く必要があったんだ」という当たり前のことに気が付いたのです。
あとは即日起案の講評を聞きましたが、個人的にはあまり合否に影響がなかったと思います。そもそも集合修習の即日起案の段階で二回試験に落ちるような答案を書いていなかったことが確認できたので、講評を聞いても聞かなくても合格していたと思います。
ちなみにですが、手続問題は合否に影響しないと判断し、対策しませんでした。

4直前対策


検察などの特に型を知らないとやばい科目の対策がこの段階で既に一応終わっていたので、直前にすることがなく、暇でした。漫画(ナルトやハガレン)を読んだり、本を読んだり、noteを書いたりyoutubeを作ったりして暇を持て余していました。直前になると、周りの人は勉強しているので、遊びに誘っても断られることが多くなります。ノー勉勢は一人でできる暇つぶし対策をしておくといいでしょう。

5本番


本番では、「落ちない答案を書いてすぐに退出する」という方針を徹底しました。「評価が高い答案」と「落ちない答案」はベクトルが全く違います。「評価が高い答案」というのは間接事実を4つも5つも拾ったり、証拠からの事実の認定を緻密に行ったり、供述の信用性を慎重に検討したりする答案のことです。「落ちない答案」というのは原告と被告を取り違えない、ページ番号を書き間違えない、紐を正しく綴る、そもそも寝坊しない、等のことです。私は後者だけ意識していたので、供述の信用性はたいてい一言(客観的事実と整合し、迫真性に富む)で済ませていましたし、間接事実も2つか3つに抑えていました。その結果、だいたいどの科目も2~3時間で書き終わり、ページ数も15ページ前後に収まりました。その結果、途中退出で目立ってしまいましたが、受けている試験が違っていた(私は落ちない答案を作っていただけ)と考えれば、そんなに変なことではないのかなと思います。


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