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読むのしんどい。

古内一絵さん『百年の子』を読んでる。
でも、しんどい。読むのが辛い。読みきれないかもしれない。

明日花は、自身の勤める出版社の入社者名簿の中に、大好きな祖母、スエの名前を見つける。しかし、大好きな祖母は同じ出版社に勤めていたことを明日花に話さないよう、家族に口止めをしていた。祖母はどつして秘密にしていたんだろう。

戦時、多くの雑誌が出版禁止になっていたことはうっすら知っていた。でも、花は贅沢品として、花を育てる農家は育てた花や種を焼かれ、野菜を育てるように強制されたことは知らなかった。多くの男性が戦地に赴く中、その穴を埋めるために女性が臨時社員として働いていたことは知らなかった。

子ども向けの雑誌が戦地の様子を勇ましく語り、多くの子どもたちが「自分も大きくなったら兵隊になる」のことに希望を持っていたこと。それなのに、終戦を迎え、突然、全てがひっくり返ったこと。「あんたたちの雑誌を読まなければ、息子は兵隊にならなかった」と言われて何も言い返せない。

そんなん嫌だわ。まじで嫌だわ。

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