ほんとうに勉強がにがてな子の勉強法

家庭教師をしています。
なかなか学びがはかどらない子には、それなりの理由があるなと思い、いろいろ試したことをつらつら書いてみました。

まずは知ること

その子がどのくらいの知能を持っているか知ることは大事です。それが分からなければ親も先生も適切な支援ができません。気になることがあったら気軽に病院で相談してみることはとても大事だなと思いました。
字を書くのが苦手、書くのが遅い、数字を認識するのが苦手、などという特性もありますので、こちらも病院やディスレクシアの機関に相談するとよいと思います。

ICTは役に立つ

勉強の苦手な子ほどICTを活用したほうがよいです。
特にiPadはおすすめです。

・紙に書くより、iPadのメモに書くほうが間違えてもすぐ消せるので安心感がある
・メモ上に英語の単語を書き、並び替えを行うことで文法の勉強ができる。
・以下に記載したような、アプリが使える。

数学:計算は電卓を使おう

中学に入ってから数学の限界が割と早い時期に来る子がいます。

・マイナスとマイナスの計算が理解できない

①-3と-2を足す  →ここでは-5と計算できた
②-3と-2をかける →この時点で6と計算できた

このあと①に戻ったときに -3と-2を足すと答えが5になったりします。

また1桁の計算がすらすらできない、間違えることもあったりします。

こういう時の有効な手段は電卓

そもそも計算に自信がないのでその障壁を電卓で取り除きます。電卓で-3-2=と打てば-5と出てくるので、その体験を何度も積み重ねます。そうすることで、何度も出てきた答えから自分の中で計算のルールが見つけられることで、覚えるということにつながるのではないかと思います。

数学:図形はアプリのクイズ形式で

数学クイズ なん度
おすすめのアプリです。
角度を求めるクイズがどんどん出題されます。
計算は電卓でやってもよいと思います。
不思議なものでやればやるほど解きたくなり、角度の定義も知りたくなります。

社会:地理はiPad & Google Map

地理はなんといっても、実際にどんな場所なのか見て知ることが大事です。

Google Mapを使いましょう

瀬戸内海の工業地帯であれば、沿岸にどういう施設があるのか探してみてみます。
四国の溜め池なども、地図から確認できます。
また山地などは明らかに緑のエリアが広がっているので、交通の便が悪そうだなというのも想像できます。
またGoogle MapはやはりiPadで使うのがおすすめです(操作性がよいので)。

ゲームで県名を覚える

地図エイリアン
県名をゲームとラップ音楽で学ぶアプリ
これは未就学児から小中学生まで使えます。
とにかく楽しい!

社会:歴史は動画で学ぶ

歴史で注意したいのは以下のことです。

・欧米など、さらっと出てくる用語について、どんな意味が知っているかを確認しながら進める。
・用語を減らして全体を理解する

いきなり知らない名前が大量に出てくるのはキビシイので、主要なところをまず理解するようにします。
何度も同じ用語を確認すれば、少しずつ覚えていることが増えて出来事が繋がってきます。

藤原不比等には学びがいっばい。
藤原不比等

たとえば、江戸時代の主要な将軍の名前は覚える。
葉一 江戸時代①:基本編

明治時代などは、まずこういう動画で登場人物を把握しておくとよいです。
日本の歴史を見てみよう6 「明治時代~日露戦争」

コンパクトに歴史がまとめられたボカロ
ボカロで覚える中学歴史
これ歌が早くて私には何て言ってるかちっとも分からないのですが、中学生には問題ないようです。
そしてこれ映像がめちゃくちゃカッコイイ!
資料集なんて見る気もしないのに、このテキストは歌を流しながら真剣に見てるので不思議です。

英語

小学生のテキスト(CD付き)を使って基本的な単語を目で見て、耳で聴いて覚えます。
文法がムリなのであれば日本語を学んだように、視覚や聴覚やありとあらゆる感覚を使って学ぶのがよいのではないかと思います。

勉強に費やす時間は膨大ですが、その時間をより楽しく過ごしてほしいと思います。



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