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雑誌➔Webに展開した、今熱いメディアはどこ?

一般社団法人 日本ABC協会が公開した2018年4-6月の媒体の情報について、ランキングを出してみました。

ランキングを出す際に、意味があることを中心にまとめるべく、
外部PVは見ないこととします。

理由としては
・外部PVはスマートニュースやニュースピックスなどのキュレーションメディアなどが考えられるが、ここでのPVはスマートニュースやニュースピックスのファンであり、その媒体のファンでないことが多い
・外部サイトは変化が激しく、提携先の制御不能な仕様変更が多くメディアの資産とは言いづらい
ということです。

あとは、漫画の「コミックウォーカー」も毛色が違うので省きます。

ファン度=自社PV/自社UU

まず、見るべきはファン度である、自社PV/自社UU
これは、「1人の方が月に見る記事の数」であり言い換えると
このメディアが好きで何度も何度も見に来ている人はどのくらい居るのか?」といったスコアとなります。

まず驚きなのが、集英社がTOP6を総なめしていること。
HAPPYPLUSは集英社の全Web媒体をまとめたものなので、こちらは考えないとして、
Marisol ONLINESPUR.JP@BAILAWeb éclatnon-no Web、は集英社の最もファンが付いている媒体と言えるのではないか?

Marisol ONLINE(ファン度22.8)

1位はMarisol ONLINE(集英社)

3,500万PV・156万UU突破!
アラフォー世代に向けたファッションサイトではトップクラスのPV、ユーザー数を誇るまでに成長!
■Marisol ONLINE急成長の6つの要因
公式SNSや自然検索、外部配信サイトでユーザーを幅広く獲得し、新規ユーザー163%UP!リピートユーザー113%UP!
アラフォー世代だけではなく、30代&50代ユーザーも増加!35~45歳のユーザーが50%なのに加え、25~34歳が22%、45~54歳が20%と全体の約40%がアラサー&アラフィーユーザー。

※参照:http://news.nicovideo.jp/watch/nw3536817

2007年創刊の10年以上続く雑誌からのWebメディア。競合であるアラサーのメディア「VERY」はファン度3.3で、自社UU35万、自社PV114万のため、Marisol ONLINEのほうが圧倒的にPVベースで30倍違う。

※参照:http://adnavi.shueisha.co.jp/pdf_p/plan_2018ss_marisolonline.pdf
タイアップも120万円で1〜1.5万PV保証(PV単価120円〜80円)と、結構高めの値付け。質が高いコンテンツが書けるという、自負の上での強気の販売ですね。

SPUR.JP(ファン度18.8)

1989年創刊。
対象年齢が近い雑誌には、「BAILA」「MORE」「MAQUIA」など。

※参照:http://adnavi.shueisha.co.jp/pdf/plan_2016ss_13_spur_jp_kikaku.pdf

SPUR.JP の月間PV が5月期に2300 万PV を超えました。
<中略>
ソーシャルエンゲージメントの高い写真、タイトル、時間帯にこだわってコンテンツを企画。さらに、外部から流入するモードエントリーなユーザーを視野にいれたUIを定期的に改善。新規ユーザー獲得と回遊率を上げることでユーザー数は130万人(3月)から140万人(5月)に、回遊率は5.7PV/SS(3月)から6.5PV/SS(5月)と約10%アップしました。
※参照https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000038.000011454.html

@BAILA(ファン度18.6)

※参照

2001年創刊。ライバル誌には「Oggi」(小学館)、「CLASSY.」(光文社)、「MISS」(世界文化社)などがある。

90万MAUなのに、1600万PVがあるというわけわからないくらいの少人数、に偏愛されているメディア。

(1)アラサーOLファッション誌サイト「No.1」!
1100万PV、90万UUとリニューアル時よりPV数は3倍、UU数は5倍に増加。SNSにも力を入れており、SNSオーディエンス数(Facebook、Twitter、Instagram、LINE)はトータルで約14万人と競合誌サイトと比較してもその差は歴然! @BAILA会員数は11万人で、自分らしく上質なライフスタイルを好むファッショニスタに支持されています。
(2)おしゃれに効く! @BAILA人気No.1コンテンツ【ファッション スペシャルトピックス】
毎月、全体で約400本の記事を配信中。なかでも「読みごたえあり」と1番人気のコンテンツ【スペシャルトピック】は毎日1記事配信し、提携している外部メディアでもSNSでもヒット連発。1記事で平均5万PV、ヒットすれば30万PV以上の記事も多数。BAILAクオリティのおしゃれな写真と Web読者に向けて編集部目線で構成されたファッションティップスが人気の理由。
※参照:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000024.000011454.html

Web éclat(ファン度17.2)

2007年9月1日(10月号)で正式に月刊化。雑誌名はフランス語で「輝き」を意味する。同じ2007年に創刊された「Marisol」は姉妹誌。また、ターゲットを同じくする他社のライバル誌としては、「&Premium」(マガジンハウス)、「HERS」(光文社)などが挙げられる。

non-no Web(ファン度16.4)

※参照:http://adnavi.shueisha.co.jp/pdf/webbaitai_nonno.pdf

考察


上記にあげた6つの媒体の特徴としては
・LINE,Facebook,Twitter,Instagramのフォロワーを増やしていること
・雑誌と連動した読者代表のインフルエンサーが発信している
・雑誌クオリティを担保しつつ、Webならではのコンテンツを作るために、専任チームをつくっている

総じて、「集英社本気だな」ということが伝わってきます。
後数年して、大きく躍進するのは集英社のメディアかもしれませんね。

集英社の大きな壁になるメディアは誰だ

ここまでイケイケでおそらくめちゃくちゃ投資している集英社。
女性メディアでは、一強になりそうなメディアの中で大きな壁になりそうなのは。「MERY」ではないか?

驚異的なファン度50!

200万UUの1億PVということで、1人が月に50回も見ている
上記のランキングで1位のMarisol ONLINEはファン度22.8なので、MERYが現状ダブルスコアで勝っている

ここはやっぱり圧倒的ですね。

このロイヤリティであれば、イベント、雑誌、動画、ラジオなど、様々な横展開をしても、ついてきてくれるファンいて、リアルもWebも含め、すべての展開をしてくるだろうな。
しかも、いまのMERYには小学館がついているので、このMERYのノウハウを得た小学館のWeb展開も気になりますね。

ということで、メディアに関わる人達は、これからの集英社やMERYをチェックし続けましょう。


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