直木35

四半世紀近く悩んでいることがある。

何と言われれば、高村薫の小説のカップリングである。

合田加納か、加納合田か。

リバとか百合とか、そういうのはさておいて、こいつらLJで両想いとなってやがるのにその辺分からないまま世紀も元号も越えてやがるののである。

そもそも、前提がやばい。

双子の妹とそっくりの男と学生時代から親友で義兄弟になるって、BLでも早々出来る設定じゃない、ていうか並の美形ではない。

LJだけでも物凄いシーンばかりでのけぞってばかりであった。

何なんだよ、義弟が元義兄に欲情するって、これ色んなジャンルの二次創作で幾通りも見たしオフィシャルでやったらもう二次無理無理なシーン。

何より、義兄の感極まったシーンで20数年悶えている。

これ大人になってもやばいと思うからマジやばい。

ハードカバーも文庫も違うヤバさがある、作者確信犯だろ胃の調子ヤバい。

というか萌えすぎると最近内臓がやばい。

お蔭で痩せてきた、マジで痩せてきた。

しかし離婚してもずっと義兄、しかも忙しい検事が刑事の義弟の世話してくれるとかって、あり得ないだろうというのを、これ一般のファンどう読んでるんだ。おっさんの読者の理解が理解できない。

三浦しをんのエッセイによれば、社長がいいひとだからとかいう理由で読んでたりするらしいが明らかにおかしいというかよくそれだけの理由に帰結できるな、一般人ってそれでいいのか、本当に分からない。

ひょっとしたら世間はその辺流せるのかもしれないが、30年近く腐女子をやっているとそのあたりが一番重要なことになっているのである。

近年合田と加納は百合、マリア様がみてるの令ちゃんと由乃的なカップルだと気付いたおかげでちょっと解消できたのだが、多分それって少数派だろう。

大体男同士、成人男性同士で百合って何だと言われると、百合に性別も年齢もないとしか言えないのだが。

2020年現在は定年間近のふたりなので、数年後はきっと一緒に暮らしているんだろうなあと幸せな妄想をさせていただきたい。

というか三浦しをん氏がこいつらリバじゃん?と解析したというなら、まほろ駅前多田便利軒のふたりもそうなのであろうか。

多田行天か行天多田かなんて、悩むのがおかしいことかもしれない。

でもこいつら出来てるよね?とか言いたくなるし。

おそらく作者は出来てるけどそれ以上のことは読者に任せているのだろうか。

でも、リバや百合は嫌いじゃないけど、やはり受け攻めはきっちり決まっていたほうがいいと思うのが自分の801嗜好である。

正直その辺は固定で本当に世紀も越えたし元号も変わった。

萌出るジャンルだとそこのところちゃんとしてないと読めないのだ。

勿論書けないし。

なので己としてはどっちか、又四半世紀悩むことにしよう。

これはきっと、楽しい事なのだ。

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