ウキウキメイクミーハッピー

三浦しをん氏のエッセイには多大な影響を受けて生きてきた。
彼女のBL論はあまり賛同できない部分もあるが、おおむね成程と思う点があり、参考にしてだいぶ過ごしてきている。
「シュミじゃないんだ」の高村薫論とか、微妙にカプ違いだが分かる、リバに付いての是非以前にああ分かるわ、あと直木賞作家ですわ後年の貴女も受賞作への妄想が捗る点も色々と。
G田刑事シリーズへの屈折しつつ悩むこの感覚は、ところで本当にこの作家について一般の読者はどう反応しているの、教えてみんな。
って感じでもう22年以上屈折しているので、女史の小説やらエッセイに付いて今更悩んでも直木賞についての萌えへの何の支障になろうか。
京極夏彦の巷説百物語も萌えたわ、アニメとかよかったわ、ってすぐ脳髄が違う方向に走って行く。

「妄想炸裂」に於ける箱根駅伝BL妄想小説は凄い。
これがのちに「風が強く吹いている」に繋がるのが分かって読むと余計に強い、おかげで正月駅伝を見るのが非常に楽しくなった。
出来たらコタツでビール飲みながら見たいところだが、実家に帰ってもコタツがないし朝からビールを飲むと親に怒られるので駄目案件である。
母校が偶に出ているけど、その応援より首位が近年は余りに早いので足切タイムの速さに切なくなる方が多い。
スポーツは筋書きのないドラマを楽しむものだが、リアル先輩はいつだってリアリティさんをフルボッコにするものだなあとしみじみ思わせるのだ。
いつか法慶もとい応政…じゃなかったなんだっけ、大学みたいな学校が出てもおかしくないというか、そもそも最近タイム早過ぎと言うか。

近年はお忙しいのであろうが、BL感想的な雑文は減っていらして、それは少々…いやかなり残念である。
正直自分の価値観が変わっているのもあるとはいえるが、でも八茶けて欲しいと思ってしまうのは、やはり贅沢なのであろう。
しかしBL論が一般書で書いてあると気恥ずかしい。
ニヤニヤしつつも、これは表に出してはいけないことであろう、でも大好き萌えちゃう、くやしい!となってしまう。
好きなんだけど大っぴらにしないでほしい、近年はその手のドラマも増えてきたし、胸がキュンキュンするのだけれど。
昨今の状況をその手のことについて素養がない人は、一体どう考えているのであろうか、正直もう四半世紀以上腐り果てていて分からない。
腐っていても全くそのような目で見ないで過ごしてきた作品のほうが多いのだが、最近見直すと恐ろしくやばくてのけぞって胃もたれを起こしている。
というか何見てもフラストレーションのせいで、萌出ずる。
読書がこのご時世、唯一規制のない娯楽であるが、それでいちいちとち狂っていては、耐え抜いて行けるかどうかの自信がないというものである。

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