見出し画像

この夏が最後の夏だったとしても

たまたま見つけて何気なく開いて読んで、目が離せなくなった記事があります。

移籍間近との報道だったか、報道じゃなくてただささやかれているだけだったか。好きな選手への「行かないで」と願う気持ちと、「行かないで」だけではない複雑な心情が綴られていました。

それを書いた方の記事はそのひとつだけ。アイコンの設定も自己紹介もなく。フォローもフォロワーもゼロに近い数字だったはず。苦しい胸の内を吐き出したいがためだけにアカウントを作ったようにも見受けられました。

スキを押そうとして迷った記憶があって。結局押さなかったんだっけ。誰かに読んでもらうために書いたものではないと感じたから、心の中を覗いてしまった気まずさみたいなものがあって、読んだ痕跡を残すことがためらわれました。

好きな選手に対する切々とした思いに純粋に心打たれ。同時に、締めつけられるような「明日は我が身」感がありました。


私は、文章を書くのが上手くなりたいし、自分の書いた文章が多くの人に読まれて評価してもらえたらうれしい。だからnoteを書くときは多少なりとも読み手のことを考えます。

私のフォロワーさんには応援しているクラブ絡みの方がほとんどいないけど、そうではない方にも好きなクラブと選手の話を少しでも読んでもらいたい。だから、予備知識がなくても伝わるように内容や書き方を工夫したりします。

でも今回にかぎっては、「読み手のことを考える」という作業をしたくないです。

すごく読みづらい文章だと思うし、そもそも何が言いたいのかわからないかもしれません。ごめんなさい。


いちばんいてほしい人がいない試合が重なるごとにつのる、つらさ怖さ寂しさ。私も吐き出したい。ここ以外に吐き出せる場所がない。なのに、具体的なことは書きたくないんです。

書いた不安が現実になったらと思うと恐怖だし、強い気持ちで信じ続けたいのに弱音ばかり出てしまう後ろめたさもある。

だから、こんな回りくどい書き方になってる。


タイトルは、この夏のテーマ…というわけではないけど、最近よく胸に浮かぶフレーズです。

不安や弱音を消すことができないなら、せめて一日一日を大切にして、そのときそのときの感情をしっかり味わい愛したい。

こんな不安や弱音を抱えていることは、今だからできる幸せなことだとも思うんです。

たとえ最後の夏だったとしても後悔しない夏にします。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?