妊娠して自分のキャリアはどうなるんだと不安になったけど、今考えたらそんな必要はなかった
結婚するとか子どもを産むとか考えたとき、不安になりませんでしたか?と、後輩の女の子に聞かれた。
思い返すと、不安しかなかった。
特に妊娠した時は、何もできない半人前なのに仕事を休んだら自分のキャリアはどうなるんだろうという、仕事への不安と、生まれてくる子供をちゃんと愛せるかという、自分が母親になれるかという不安がいっぺんにきて、おまけに毎日つわりで気持ち悪いしで、毎晩泣いていた。
でも、そんな日々から3年くらい経ち(職場復帰してからは1年ちょっと経ち)、仕事への不安というのは、そんなにしなくても大丈夫だった、むしろする必要のない漠然とした不安だったなと思う。
過去の自分のような人がいたら、そんなに不安にならなくても大丈夫だよ!と勇気づけるために、なぜそう思うに至ったかを書こうと思う。
(母親になれるかという不安は、生まれるまでの10ヶ月の間に徐々に覚悟が決まっていった感じなので、たぶん母親になるためには意味のあることだったと思う。)
仕事への不安、自分のキャリアはどうなるんだという不安を持つ必要はなかったと思う最大の理由は、私の場合、その不安は世間一般の人や社内の同い年の女性と自分を比べたところから来ていたという事だ。
自分がどんな状況だったかの説明からしていくと、…
妊娠した当時の自分の状況は、25歳で、結婚してから半年、同年代は社会人3年目なのに対し、自分は大学を1年留年し、卒業してからは1年間アルバイトをしていて、正社員として今の会社に入社してからまだ半年だった。(今書くとこれで焦らなかったら逆にやばいとも思うが。)
同い年の社内の女子達を見ると、みんなそれぞれ得意分野がありそれぞれの部署でバリバリやっている。新卒で入った同世代はもうほぼ一人前に仕事ができるのに、それに比べてまだ何もできない自分。
それなのに、これから子供を産んで育児休業をしたらブランクは1年から2年くらい、さらに差が広がってしまう。子供がいたら時短勤務で働くだろうし、このまま自分は何も仕事ができない人間のまま終わってしまうのではなかろうか…
などという、元々バリバリ仕事がしたかったわけでもないのに、人と比較したところからの漠然とした不安を抱えて、悩んでも仕方がない感性的な悩みをしていたと思う。
ここで、なぜ人と比べて不安になる事が意味がないと思っているかというと、人それぞれ状況も得意な事も成長の段階も違って当たり前だからだ。一人一人が違う人間なので、どんな立場でどんな仕事をしているかというのは、違って当たり前で、別にそこに優劣はない。人と比べることよりも、自分が生きて行く上で大切にしたい事だったりやりたい事を、働く中でしていけるかが重要だと思う。
自分が入社半年ということや、結婚するのが周りと比べて早かったという状況は、今考えると、そりゃ他の人とは状況違うよなと思う。そんな人と違う状況で、違うことに不安になっていても、なんというか、将来の不安を思っていて、今を生きられていなかったなと思う。
また、人と自分を比べなくてもいいという意識は、職場復帰してから徐々に持ててきたことだ。
人と自分を比べて落ち込んだ時に人と話すなかで、そんなに比べなくてもいいんだという認識を持ててきた。
例えば、あの人と比べて自分はこれができないと落ち込んだとしても、第三者から見たら、あの人はこれが苦手だけどあなたは得意だよね、というものがあったりする。だから、別に比べなくていいんだよ、いてくれるだけでありがたいから、という言葉を何人かにかけてもらってだいぶ救われた。
現在、出産してから約1年半のあいだ育児休業を取って、職場復帰してから1年2ヶ月が経った。
もちろん、職場の周りの人達の理解がある事がめちゃくちゃ有り難く、そのおかげというのもあるが、仕事で今のところ大きな支障はない。
妊娠中に思っていた、時短勤務で仕事が全然できないんじゃないかというのも、自分が経験した事がなかったことをやらせてもらって、3ヶ月くらい一生懸命やっていた時期があり、別に子供がいても自分が諦めなかったらまだまだ成長できるなと感じている。
ただ、私は育児や家のことも、仕事も両方やりたいので、ずっと仕事に意識を向けているのは辛く、バランスは今後も課題だと思う。
まとめると、結婚しても妊娠しても、子供を生んでからも、仕事をしていても、その時その時で目の前の自分がやりたい事をやっていれば、先の心配はしなくていいんじゃないかな、という事だ。
自分がやりたい事をやりたいタイミングでできるという事に感謝しながら、これからも今を大切にして生きていきたいと思う。
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