【声劇台本】君への感情
クソデカ感情をただただ語る一人用台本です。
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【利用規則】
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【台本】
ずっと、ずっと君の話をしていた。
君のことが好きな人で集まって、本当に長い時間君のことについてみんなで話していた。
一人の人の話をこんなにできるって中々ないことだと思うんだよ?
これはね、君が今まで頑張って頑張り続けたものが芽吹いた結果だと思うんだ。
君は自分には価値がないだなんて言うよね。
でもさ、価値がない人に僕たちはこうして好きって言葉を向けないよ。
こうして好きって感情を向けないよ。
だからどうか、そうやって自分のことを卑下して自分自身に呪いをかけないでほしい。
もう、自分に呪いをかけて自分を暗い暗い沼の底に沈めなくていいんだよ。
大丈夫、君のことを傷つけようとする人は、少なくともここにはいないよ。
時折湧き出る悪い虫は僕たちが焼き払うから。
だから、悪い虫なんかに傷ついてしまわないで。
悪い虫なんかの為に君自身を傷つけてしまわないで。
僕たちはね、君を守る為ならば、君が笑って過ごせる為ならば、自分が悪者になったって一向に構わないんだ。
本当だよ?
君がいない間に、そんな話をずっとしていたんだよ。
それに僕はね、君が生きていてくれるのであれば、君に嫌われてしまっても構わないって思ってるんだ。
……本当に嫌われてしまったら凄く悲しいし、想像しただけでちょっと泣きそうにはなるけれど、でも、君がいなくなってしまうよりはずっといいって、そう思ってる。
もしかしたら鼻で笑われてしまうようなことかもしれないけれど、僕なりに大きな覚悟を持ってるんだ。
言っただろう?
僕は、君が思ってる以上に、君に対してとてつもなく大きな感情を抱えているんだって。
始まりは確かに、君の取り繕った外側を好きになったかもしれない。
だけど、その中身ががらんどうだと知ったら僕はすぐに離れて行ってたよ。
君が価値のない人間だったら。
君が愛されるべきではない人間だったら。
僕はとっくにここには居なかったよ。
僕が今ここにいるってことが、君にそれだけの価値があって尊い人なんだって証明にならないかな?
我ながら物凄く傲慢な考え方だとは思うけどね。
あはは、今のは笑うところだよ。
君の話をしている最中、君の嫌いなところがあるかって話になったんだ。
結構みんな悩んでいたんだけどね、君の嫌いなところなんて一つも出てこなかった。
誰一人としてね。
強いて言えば、もっと自分を大事にして生きてほしいとか、変な虫になんか気を遣わないでほしいとか、自分の思ったことをもっとたくさん言ってほしいとか、そんなところだったかな。
嫌いなところっていうよりも、君に対しての願望だよね。
何度でも言うけれど、僕たちは君が楽しそうにしている姿を見て幸せになるからさ。
だから必然的にそんな願望がわいてしまうんだ。
この感情に対して、君から何かを返してほしいとは思ってない。
これだけ好きなのだから、君も好きになってくれるだろう、なんて傲慢な考えは一ミリも持ち合わせていない。
ただ、君のことを勝手に好きになってしまったからこうして感情をぶつけているだけだ。
だからこの感情を受け入れられなくてもいい。
拒絶してしまったとしてもいい。
そうなったときに、自分がダメだと思い込まないでほしい。考え込まないでほしい。
愛されるような人間じゃない、価値のない人間なんだって思い続けないでほしいけれど、だからって僕の感情を受け入れてほしいわけでもないんだ。
うまく言葉にできないけれど、どうにか伝わっていると嬉しいな。
僕は、僕たちは、君のことが大好きだよ。
今までも、これからも。
色々な経験を積み重ねて頑張ってきた、今の君のことが大好きだよ。
それだけは忘れないでほしいから、忘れられないようにいつまでも言い続けるよ。
君のことが好きだよ。
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