詩 れんげ畑の敗北

白旗をあげましょう
れんげ畑のまんなかで

あなたを助けてあげたくて
人生をかけて戦ってきた

どこかでわかってはいた
助けられないことを

あなたを救えるのはあなただけ

なのにそれを無視して
執着してた
もうよそう
わたしは負けたのだ

れんげ畑のまんなかで
わたしは白い旗をふった
ふわふわゆれる白い布

遠く離れた人たちにもわかるよう
大きく大きく旗をふった

敗北の印
でもそれは
もう 自分の人生を自分で歩んでよいよ
という旗印

はたはたはためく白い布
わたしはいつまでも
大きく大きく旗をふった





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