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【読書】商品はつくるな 市場をつくれ(和田徹)

キリンの大ヒット商品、「麒麟淡麗〈生〉」「氷結」「キリンフリー」。

これらの商品を手掛けたのが、元キリンビール商品開発プロジェクトリーダーの和田徹さんだ。
その和田徹さん著・『商品はつくるな 市場をつくれ』。

この本は、

"市場をつくり変え、未来をつくる"

という思想に基づいた、商品づくりの方法を私に教えてくれた本である。

会社員時代、このような「市場をつくる」「未来をつくる」という発想はほぼなかった・・

偶然立ち寄った本屋さんでたまたま出会った本であるが、これからビジネスを企画し実行していく私には必読書であり、日々手元に置いてビジネス企画を進めている。

そこで、2022年9月現在の私が未来の私に忘れてほしくない、本書で重要だと感じた内容を以下に記録しておく。

「商品づくり」=「市場づくり」&「未来づくり」

本書は、以下の問いから始まっている。

Q:商品づくりで まず、するべきこととは
  いったい何でしょうか?

回答案としては、
・商品のアイデアやネーミング案をたくさん出す
・商品のコンセプトを固める
・ポジショニングやターゲット、戦略がまず必要?

などなど、いろんな答えが思い浮かぶが
著者はこの問いの答えとして、

"未来を描くこと" が必要

と述べている。

10~30年後の人々の理想とする生活を想像せよ、と。

***
たとえば、「iPhone」という商品。

スマートフォン市場という新たな市場を切り開き、私たちの生活スタイルを変えるきっかけとなった商品である。

「iPhone」の登場前後で、私たちの仕事の仕方も、遊び方も、買い物の仕方も、コミュニケーションの取り方も様変わりしたことは記憶に新しい。

「iPhone」は、存在しなかった「未来」をつくった商品なのである。

ここで大切となる考え方が、
描く未来の元となるのは、これからつくる商品である、ということ。

商品から市場が生まれ、そこから人々の生活が変わり、未来が生まれる。

思いついた商品を作って、なんとか売ろうとするのではなく、
上記の因果関係を理解し、"未来を描き、その未来に向けた商品をつくる"という逆算思考をすることでロングセラー商品を生み出すことに近づける。

これが、本書からの一番のまなびであった。

まとめ

Q:今考えているビジネス企画により、
10~30年後、人々が理想とする生活ができるようになるのか?

最近は、上記のような、これまで考えたことのない問いに答え続ける毎日。

難しくもあり、面白くもある。

"本書をバイブルとし、より良い商品を世の中に生み出してほしい"

そう未来の私に伝えたい。

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