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【読書】世界一楽しい決算書の読み方[実践編](大手町のランダムウォーカー)

「就活」「会社員」「転職」「起業」。

自分のキャリアの各フェーズで頭に浮かんでいた "決算書"

「決算書がちゃんと読めたら、今のキャリアに
    プラスになるのになぁ…」

そう思うものの、現実問題どう読めばいいかわからない…

そのため、会社員時代は決算書を読もうとはせず、自分が入手しやすくて読みやすい、イントラの情報やネットニュースを情報源に仕事をしていた私。

そんな会社員時代の私に教えてあげたいのが、
大手町のランダムウォーカーさん著・
『世界一楽しい決算書の読み方【実践編】』である。

本書は、
財務三表を理解した人が陥る悩み、

いざ自分で決算書を読もうとした時、一人では
読みこなせない

という悩みへの打開策を示してくれる本である。

"自分で決算書を読んで、企業を分析してみたい"

そう思った時、どのようなアプローチをとるべきなのか?
その手法を解説してくれている。

実在企業をケーススタディとして、
例えば、

  • 良い赤字・悪い赤字はどうやって見抜くのか

  • 同じビジネスを展開する2社の戦略の違いや
    競争優位性はどうすれば明らかにできるのか

  • "億単位"などイメージがわきにくい決算数値を、自分がイメージできるようにするためにはどうすればよいのか

など、決算書を読み解く際に出てくる疑問に対し決算書のどこに注目すればよいのかを図解入りで具体的に説明してくれている。

以下では、本書からの一番の学びと、読了前後の心境の変化について記録しておく。

一番の学びは、「コラム」

本書の中で一番学びになったのは、以下の3つの「コラム」である。

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Column 1 就活・転職で役立つ決算書の読み方
Column 2 営業シーンで役立つ決算書の読み方
Column 3 起業家は決算書をどう読むのか
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就活時期や会社員時代にこの考え方を知っていれば、より意味のある「就活」や「仕事」ができたのでは、と悔やまれた。

特に、著者の以下の言葉にハッとさせられた。

ニュースや新聞などは放送時間や紙面に限りがあるため、数値や結果だけが報道されることが多いでしょう。たとえば、A社の売上がどれくらい下がった、利益がどのくらい上がったなどです。

赤字だから「悪い」と脊髄反射的に結論を出すのではなく、「そもそもなぜ赤字が発生しているのか」、原因を調べて判断するのが望ましい思考のアプローチです。

世界一楽しい決算書の読み方【実践編】p.170

***

私が仕事の情報源としていたイントラの情報や
ネットニュースは、入手しやすく読みやすい反面
紙面の都合上丸められた情報であったり、
執筆者の視点が入ったものである。

こうした記事を読む事ももちろん有用ではある。

しかし、企業について深く知りたい場合、
一番良い方法は自分で汗をかく方法だと思った。

企業の決算書を読み、自分なりの仮説を立てて、決算数値をもとに仮説が正しいか検証していく。

これが精度の高い情報を得る最良の方法だということを痛感した。

本書読了によるポジティブな心境の変化

本書を読んだことで、個人的に良かったことが
1つある。

少し前に挫折しかけた「簿記」の勉強にもう一度チャレンジしてみようと思えるようになったことである。

これは、本書を読了したことにより、貸借対照表や損益計算書の本質が理解でき、決算書の面白さに気づけたからこそ、「簿記」にも興味が湧いて再挑戦してみよう!と思えたのだと思う。

実際、以下のYouTube簿記講座を何話か視聴してみたところ、動画を最後まで離脱せずに視聴することができた。

●公認会計士たぬ吉の資格塾  日商簿記3級講座

これからも自分のペースで動画を視聴し、簿記の知識を蓄えていきたいと思う。

まとめ

これまでキャリアのいろいろな場面で読むことを
断念してしまっていた "決算書"。

それが、本書に出会ったことで、決算書を読む
メリットや必要性を実感できたので、これからは
積極的に決算書にアクセスしていこうと思う。

なお今回読んだ本はシリーズ第2弾であり、前著の入門編もサクッと読めるのに大変有益であった。

"決算書を読む力をつけたい!" と思われている方が、これらの本に出会えることを願いたい。

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