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「どうすれば多くの人にとって明るい未来をつくることができると思いますか?」という質問へのお返事。

「どうすれば多くの人にとって明るい未来をつくることができると思いますか?」

先日は、値上げに関するアンケートにご回答ありがとうございました。アンケートのなかでこんな質問をいただいたので、この記事でお返事したいと思います。

値上げやインフレ時の経済状況のことなど、調べられたんですね。
いま、たくさんの経済学者や政治学者が「どうすれば多くの人にとって明るい未来をつくることができるのか」と考えています。とても大切な問いです。わたしたちも専門家ではないのですが、たくさん調べ、考えています。

税金を減らして公共サービスをそのままにすれば、その分未来の人々に負担を回すことにもなりますし、一方で、賃金が上がらないのに税金が上がると、いまを生きる人が「生きることをあきらめて」しまうことにもつながりかねません。

そうしたことを防ぐために、「最低賃金」を上げようとする政治家もいますし、たくさん残業しなくても給与が上がるように「生産性」を上げようとする企業の方々もいます。エネルギー資源を海外に頼る状態が、より悪い状況を生み出していることもあり、自分たちでどうしていったらいいのかを考えている人もいます。なんとか今の現状をよくしようとしている大人たちがたくさんいます。

「どうすれば多くの人にとって明るい未来をつくることができるのか」という問いへの正しい答えかどうかはわかりませんが、わたしたちは、子ども・若者の「学び」と「セーフティネット」にお金(予算)をかけることが、もっとも大切なことではないかと考えています。

いまの日本では、子ども・若者の学びの予算はとても少ないです。日本と同じように少子高齢化を迎える他国と比べても、そこにかけられる予算がとても少ない状態です。ユキサキチャットは、その状況を変えたいと思っています。

「学び」というのは、学校で学習するものばかりでなく、さまざまな学びを指しています。人が学ぶことで、現状を打破するよいものが生み出されたり、よい働きが生まれたり、社会によい循環がまわります。いちばん可能性を秘めているのは、人が学ぶことそのものだと思っています。(税金のしくみも、経済のしくみも、もとは人が生み出したものでした)

そして、学んだことを試しに「やってみる」ことで、新しいものが生まれます。その「やってみる」を支えるのは、失敗してもいい環境です。それはセーフティネットと呼ばれます。困ったとき、うまくいかないときも大丈夫だと思えてはじめて「やってみる」ことができます。そしてその行動そのものから、また別の学びが生まれていきます。

日本のセーフティネットのうちのひとつが、「生活保護」です。病気になったときや、さまざまな事情で働くことができないときに、最低限の生活を保障するしくみです。

しかし現在、生活保護基準にあてはまる世帯のうち、実際に生活保護がうけられている人は約20%と言われていて、ドイツ・フランスの約80%をおおきく下回っています。各自治体の窓口で申請をはばまれたり、心ない言葉を言われたりするケースもよく聞きます。

だから、D×Pは、国のリーダーが「生活に困ったときは生活保護をためらいなく使ってください」と伝えることが必要だと思っています。また、申請や相談なども若年層が相談しやすいように、すぐに受け取りができるようにオンライン化も進めていくことが必要だと思います。


今回のアンケートは、なかなか政治の場に届きづらい10代、20代の方の声を少しでも多く届けたいと思って企画しました。きっと日々を暮らすのに精一杯だと思うのですが、回答してくれて、本当にありがとうございます。

いただいた声をどうしたら多くの大人に真剣に受け止めてもらえるかを考え、行動していきます。

政界からの声はまだ届いていないのですが、みなさんのアンケートの回答をもとに記事を書いたところ、たくさんの大人からメッセージが届きました。

なかには、「寄付を通してみなさんの生活を支えたい」という人もいました。その方々からの声をご紹介します。

未成年の貧困、彼らには何も罪はないし、ここまで酷い社会になるまで変えることができなかった私たち世代の責任を感じる。
未来を良くしていけるのは若い世代だし、誰もが最低限の暮らしができる国であれるように何か行動していきたい。
自分がかつて家庭の問題のために中学3年の誕生日を過ぎた頃から働らかなければならなかった。若い人に希望を持って生きてほしい。
引きこもり、不登校、自殺未遂を経験した。今、自分が、生きるという選択肢を選ぶことが出来ているのは、偶然、両親の金銭的余裕があった環境や沢山助けてくれる人がいてくれたおかげ。
若年層の自殺者の数を見ても、明らかに運が良かったのだと思う。
しかし、「運が良かった」であってはいけないのでは?
もっと多くの若者が、困った時に、生きる為に必要な支援を受けられて当然な社会にしたいからです。
相次ぐ物価高で、若い方たちの困窮具合も今後さらに深刻になってくるのではと危惧しています。
アンケートを拝見し物価高が若い貧困層を直撃していると感じたからです。あんなにしっかりした文章を書く若い方が希望をなくすのはもったいない。。(私は)たまたま今は困っていないので出来る時に出来ることをしたいと思います。
料理人をしています。生きることは食べることです。
10代を生き抜くことの難しさを実感してきた者として、できることをしたいと思いました。若者の希望につながるものになれますように