生物学的本能について
生殖本能は人間と人間以外のすべての生物に備わっており、また、これは人間あるいはそれ以外のすべての種において一番の目的であると考えられる。
したがって我々が怒り、悲しみなどの感情を覚える際も、生殖本能とかかわりがあるのではないかと考えられる。
例えば、ある男が多くの女性と関係を持っていると聞いたとしよう。するとどうだろう、たぶんあなたは、嫉妬という感情を覚えると思う。これは、ある個体が別の個体より生殖していることに対しての生物学的な本能からくる感情であると考えられる。
あるいはある男がビジネスあるいは投資で成功し、財を成したとしよう。するとあなたは同じように嫉妬するだろう。これも同様に、競争優位である個体に対しての感情であると考えられる。また、競争優位な個体は、ほかの個体より生殖することのできる確率が高まると考えられ、また生存する確率も高まると考えられる。
バイトの仲間から、遊びに誘ってもらえないなど、疎外されたときに悲しい気持ちになることがある。これは、動物が群れから離れてしまった時に感じる生物学的な感情である。群れから離れるということは、とりわけ現在の法と秩序の存在する社会では起こりうる確率は低いが、死を意味したからである。
私は人間が行動に移すときは本能がそれを自動的にしていると考える。人間は考えて物事を行っていない。基本的には現在の状況を鑑み、それにより生物学的本能が身体に命令を出し、動かしていると考えられる。
したがってビジネスにおいてある個体にものを売りつけたり、買ってもらおうとする際、本能に対してアプローチすることが非常に重要であると考えられる。
また我々がある一定の方向に自分の人生を進めたいと思うのであれば、本能にアプローチする必要があると思う。
人は考えて行動していない。本能が行動へと導いているのだから。
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