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万年筆ユーザーです!

(投げ銭箱付き無料文書)
(2014年8月1日追加内容 赤のkakunoを追加 その他太字部分)

 仕事や普段の物書きに万年筆を使用しています。昨年あたりから仕事で文字を書く機会が多くなっていたので、すこーし筆記具にこだわってみました。( ´Д`)y━・~~

 私が現在使っているのはこの3本。

<青いヤツ・赤いヤツ>
 PILOTの「kakuno(カクノ)」細字。1000円(税抜)というお手頃値段で手に入る、万年筆初心者向けの1本です。見た目はおもちゃっぽいですが、ニブ(ペン先)は同社の3000円クラスの製品と同じものが使われているなど、書き味は申し分ないです。お子様にも楽しめるよう、わかりやすい説明書付きです。ニブには可愛らしいにっこりマークが入っているなど、女性にも大人気の万年筆です。
 キャップの色に合わせ、インクを青と赤で使い分けています。

<黒いヤツ>
SAILORのプロフィットスタンダード極細。メイン使用はこちらです。少々値が張りますが、滑らかなペン走りで書くのが楽しくなります。ニブは18金製で薬剤耐性に優れ、強度とのバランスも良く長く使える一品です。


 私が買おうと思ったとき、万年筆について解らないことだらけでした。値段により何が違うのか、太さはどう選んだらいいのか、メーカーによる違いは何かあるのか……etc. こうした「購入検討してるけど、万年筆ってよく解らない」という方の一助になればと思い、使用歴は浅いのですが、私の所見を記しておこうと思います。


1.万年筆は趣味の道具です! (n‘∀‘)η゚

 まず肝に据えておく事実がこれです。万年筆は無くても生きていけます。そして万年筆は値が張ります。安くても1000円程度、それなりに使い勝手を求めれば数千円〜数万円はかかります。ただ「字を書く」という機能だけを追求したならば、100円しない徳用ボールペンで充分です。それでも万年筆を持ちたいと思うのは、機能だけを求めるワケではなく、「万年筆を使っているんだぜ!」という自己満足を満たすためです。とすると、万年筆を持つことに意味はないのでしょうか? それは否です。趣味・嗜好・道楽に金をかけるのは、心を豊かにする素晴らしい行為だと考えています。持ちたいなら誰彼はばからず自分の気に入った物を持ちましょう!


2.用途を考えよう!

 万年筆には様々な太さがあります。どの太さを選ぶかは、何に使うかによります。はがきの宛名書きや署名がメインであれば中字〜太字が適当ですし、一般的なノートやメモ帳への記入であれば極細〜細字が適当です。私は細かい字を書く機会が多いので極細を選択しました。


3.メーカーを選ぼう!

 万年筆はたくさんの会社が作っています。まず、大きく分けて、国内メーカーと国外メーカーで区別しましょう。違いは「日本語を書く前提で作られているか否か」です。これが違うと、太さの基準が変わってきます。例えば同じ細字でも、太さは国内 < 国外になることが多いです。これは国外メーカーは画数の少ないアルファベットを書くことを前提に設計するためです。日本語をメインに書くときは、国内メーカーでちょうど良いものを選ぶか、国外メーカーの1段階細いものを選択すると良いと思います。

 国内メーカーの中での選択は、同等のグレードであれば、おそらく万年筆を長年使っているベテランにならないと差は実感できないのではないかと思います。初心者の方は「これいいじゃん!」という直感で選んで大丈夫でしょう。ちなみに私は、「名前がかっこいい」という理由だけでメイン使用をSAILORにしました。kakunoは巷で話題になっていて、しかも安かったからですw \(^o^)/


4.インクの選択!

 インクには染料と顔料があります。染料は容量単価が安く、乾燥しても水洗浄すれば簡単にきれいになりますが、水に滲みやすく裏写りしやすい欠点があります。顔料インクは耐水性に優れ、裏写りもしにくい利点がありますが、乾燥すると簡単には落ちません。ニブの部分に詰まったりすると使用不可になることもあるようです。ちなみに私は、青いkakunoには顔料インクを、他の2本には染料インクを使用しています。


5.カートリッジかコンバーターか?

 インクの供給方法です。カートリッジは使い切りの交換式で、インクが入った筒を差し込むだけのお手軽供給です。予備カートリッジを携帯しておけばインク切れに悩むことがないです。ただし、容量単価が高く、万年筆を長く使うほどに割高になります。また、カートリッジの規格がメーカー独自なのでインクの汎用性はありません。(他メーカーのカートリッジも付くには付くようですが、インク漏れを起こしやすいようです)

 コンバーターは再充填して繰り返し使用できます。ペン先からインクを吸い上げることで再充填します。メリットはインクの種類を問わず使用できること、インクを瓶で購入できるので容量単価が安く抑えられることです。ただし、カートリッジに比べ1回の充填で入る量が少ないので頻繁に再充填をしなければなりません。うっかり出先でインクが切れると、インク瓶を持ち歩かない限りその場で使えなくなってしまいます。

 購入後に別売りでいずれにも変更可能なので、まずはカートリッジで万年筆に慣れてからコンバーターを検討してみてもいいかもしれません。ちなみに私は赤のkakunoはカートリッジで使用し、その他の2本はコンバーターで使用しています。


6.実際に試し書きをしよう!

 選択・決定する際の極意と言っても過言ではないです。紙の上で走らせたときの引っ掛かりなど、実際に感覚で確認しなければわかりません。確かに通販は便利ですが、手になじむ相方と出会うためにも、試し書きができるお店で買うことをお勧めします。




 さらりとまとめましたが、何かご質問等あればわかる範囲でお応えできますので、遠慮なくどうぞ! ご一緒に万年筆ライフを楽しめたなら幸いです! .*・゜゚・*:.。..。.:*・゜(n‘∀‘)η゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*


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