宅建の資格

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 資格収集が趣味だった時期があり、いろいろな分野からちょろちょろと取りためております。その中の一つに「宅建」があります。

 2014年6月18日に「宅地建物取引主任者」から「宅地建物取引士」に名称を変更する改正法案が成立しました。公布・施行は2014年6月21日現在でまだされてませんが、時間の問題です。この改正で主任者業から士業になったのですが、名称以外に変更は無く個人的には "?" な改正ですけど。

 僕の受験経験が何かのお役に立てるかも知れないので、僕なりに解りやすくまとめてみようと思います。


<宅建とは>

 宅建は宅地建物取引契約に係る重要事項の説明等を行う国家資格です。簡単に言うと、土地や建物を売り買いしたり、貸し借りするときにするいろいろな約束事をきちんと説明する専門家です。

 不動産はひとつひとつが高いので、買った後に「話が違うじゃないか!」と揉め事になると売買の双方で非常に厄介なことになります。そうならないように尽力するのがお仕事です。


<試験科目>

 試験は四肢択一で50問です。大きく分けて以下の4つに分かれます。


(1)権利関係
 民法
 借地借家法
 区分所有法
 不動産登記法

(2)法令上の制限
 都市計画法
 建築基準法
 国土利用計画法
 農地法
 土地区画整理法
 宅地造成等規則法

(3)宅地建物取引業法

(4)その他法令
 税法
 不当景品類及び不当表示防止法
 住宅金融支援機構法
 地価公示法 など


 上記のように、それぞれの科目に関係する法令があり、それが多岐に渡ります。簡単に説明しますとこんな感じです。

(1)「ここは俺のモノだ!」と言い張れるのはどこまでか、また言い張るにはどうしたらいいか、ということがまとまってます。

(2)「何でもかんでも好き勝手に取引してんじゃねー! このルール守れ、このルール!」という御上のご沙汰です。道の行き来にも車は左側とか信号を守ろうとかいうように、土地や建物についても一定のルールがあります。

(3)売り方・買い方、貸し方・借り方のルールブックです。これがないと「おめー態度がアレだからピンハネするわ ( ´Д`)y━・~~」とか業者の裁量で好き放題されます。

(4)「誇大広告すんなよ」とか「出費がこれだけだと思った? 残念! 税金もありましたー!w」とか、(1)〜(3)にまとめきれない細かいのがまとまってます。


<試験難易度>

 個々の学習能力にも左右されるので一概には言えないのですが、一応法律関係の資格に分類されるので簡単とは言えないと思います。ただ「法律関係資格の登竜門」とも言われており、そのジャンルの中では容易な方です。

 合格率は毎回15%前後で推移しています。相対評価でそのくらいの合格率になるように合格点が変動しますので、何点取れば大丈夫という明確なラインがないのも特徴です。50点満点中26点のときもあれば、36点のときもあったりしました。ただ、殆どの場合で35〜40を確保できれば心配ないかと思います。


<試験合格後の話>

 不動産業界への就職・転職に有利と謳われますが、採用判断は資格だけではないので過度の期待は禁物です。また、生業とせず知識として持っているだけでも役に立つ場面はあるかと思います。例えば、家を買うとき、ちょっと慎重になれます。ただ、相手は日々取引の現場に身を置く百戦錬磨ですので対等というワケには行きません。ここも過度の期待は禁物です。

 また、この資格は登録制です。試験合格(資格取得)→ 登録 → 取引士を名乗る! こんな流れです。最初の登録には実務経験を求められますが、実務者講習で替えられますので実務経験がなくても大丈夫です。ただし、講習料、登録料などがかかります。諸々込みで諭吉さん7、8人クラスです。

 そしてその登録は更新制です。5年ごとに更新のための講習を受ける必要があります。この更新は実務に就いているか否かは問われません。取得または最後の更新から5年が経過すると、取引士を名乗れなくなります。ただ試験合格の事実は生涯にわたって永続しますので、更新講習を受けたタイミングで再び名乗れるようになります。

 更新講習は15,000円くらいかかりますので、知識として持ってるだけでいい方は、無理に登録することもないと思います。




 ……ざっとした説明ですが、こんなところです。

 お役に立てれば幸いです!

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(以下は投げ銭箱です! 宅建についてご質問等あれば、解る範囲でお応えできますので遠慮なくどうぞ!)

 

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