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病院のかかり方 1.一度の受診ではわからない事もある

はじめまして、元看護師で闘病中のゆきと申します。

今回は、病院の受診の仕方、何処に受診に行けばいいのか、どんな事を医師にお話すればいいのかなど、

病院のかかり方についてマガジンでまとめる形でお話していこうと思います。

どうしてこういう内容のマガジンを作ろうかと思ったかというと、

私も受診難民になったことがあるから。

私は現在、「慢性疲労症候群(ME/CFS)」という疾患で闘病中、またこの疾患で身体障害者手帳を受給しています。

慢性疲労症候群(ME/CFS)はまだ解明されていない部分が多く、日本を含め沢山の国で研究されている疾患です。

ナイチンゲールもこの疾患で晩年50年闘病していたと言われています。

……晩年50年……発症してから亡くなるまで、
この疾患と闘っていた、ということですね。

慢性疲労症候群(ME/CFS)については、また別の記事で詳しく説明したいと思います。

この慢性疲労症候群(ME/CFS)は診てくださる医師・医療機関が極めて少なく、特定の検査では確定的に診断することがまだできない疾患のため、

体調がどんなに悪く、日常生活が破綻していたとしてもなかなか診断までに至りません。
また、他の疾患との鑑別も難しく、実際に適切な治療をすれば体調を整えることができる疾患の方も、慢性疲労症候群(ME/CFS)と診断されていることもある、ちょっと難しい疾患です。

そんな診てくださるところも少なく、一般的な検査では異常が見られない疾患なので、
私も例にもれず、発症から確定診断されるまでに約20年もかかってしまいました……。
多数の病院・診療科にかかることとなりました。

ただ、これは特殊な病気だから診断がつかなかったのか?ということわけではなく、別な疾患でも受診先や症状の伝え方、検査の内容によっては、
うまく診断されないこともあります。

私は小学校入学当時から、
「なんとなく体調が悪い」
「ご飯があまり食べられない、食べても戻してしまう」
「とても寒がる」
「汗をかかない」
「あまりトイレに行かない(朝起きてと寝る前以外はほとんど行かない)」
等々、色々な不調が続き、
小学2年生~4年生にかけて学校を休みがちになり、
保健室で横になっていることも多くありました。

体調が悪いとはいっても、
勉強は好きで成績も良好
本を読んだり好きなピアノを弾いて過ごしたりしていました。

体調が悪いと言ってはかかりつけの開業医のお医者さんに診てもらったり、
総合病院にかかってみたりするのですが、
まだ小学校低学年。
診察のときになんともなければ「大丈夫」とも答えます。

その度に、「母親が気にしすぎる」「学校に行きたくないんじゃないか」などと言われ続けて4年。

保健の先生から
「成長曲線に異常があるので、そうお伝えして受診してください」と言われたのでした。

その時の私の身長は108cm、4年間で1cmも伸びていず、
体重は18kgから約40kgにもなっていました。

その時の私は、給食に出されている200mlの牛乳すら飲み切ることができない程食が細く、
食べようとしても体が受け付けないようで、
吐き気もなく戻してしまうといった状況でした。

保健の先生からの勧めで受診したところ、
甲状腺機能の血液検査をし、「橋本病(慢性甲状腺炎)による甲状腺機能低下」とわかり
検査結果が出てすぐ、受診予定よりも早く病院に呼ばれ受診、入院することになりました。

これも
・子どもからは体調不良の具体的な症状が聞きにくい
・子ども自身が異常と気づかず申告できない
・一般的な検査では診断がつかず、特殊な検査が必要
・目に見える症状として現れるには年数がかかった

こういった理由が重なってなかなか診断・治療までに至らなかったんだろうと思います。

橋本病(慢性甲状腺炎)や甲状腺機能低下の場合、
特定の検査を行わなければ見つけることができません。

また一般的には、中高年の女性に多く見られる疾患で、
小学校低学年での発症はほとんどないとされているようです。
遺伝的に発症することのある疾患ですが、
遺伝的な要素はないとのことでした。

このように「調べればわかる疾患」であっても、
様々な要因から検査されずにわからない、ということもあるのです。

よく知られる疾患であっても、検査できなければわかりませんよね。

今、病院はたくさんの科があり、
どの科に受診をするかにも悩んでしまいますよね。

私のこうした体験や看護師の臨床経験から
少しでもみなさんのお役に立てる情報をまとめていければと思います。

この場合はどうしたら良いんだろう?
そんな不安や疑問に少しでもお役立てください。

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