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帰り道の空に架かる虹※04※

今日は、早出で5時起き。5時45分には家を出た。

いつもの日課、朝起きたらまずは愛猫達を撫でご飯と水、ミルクをお皿に入れる。猫用トイレも綺麗にする。犬も、特に猫は綺麗好きだから、トイレが綺麗じゃないとトイレじゃないところでしてしまう。

※※※

そうして、自転車に乗り勤務する病院へと向かう。夏場は朝早くでも明るく、朝の方が風も涼しく心地が良い。

けれど秋から冬の季節、陽が昇るのも遅く陽が落ちるのも早い。6時前はまだ、真っ暗。それでもすれ違う車や人、新聞配達のバイクも、大型トラックも、魚屋さんも、同じく朝早くから1日が始まっている。

心の中では、

そんな知らない、話した事もない人達に

‘’今日も、お疲れさま。今日もお互いがんばろう。‘’

そう、思っている。

※※※

患者さん達の1日も、また始まる。 

寝たきりの人も、退院に向けリハビリを頑張る人達も、自分の体の状態と必死に向き合う人達も、呼吸器を付け寝たきりでも目だけで会話をする人達も。

患者さん達を見ていると、自分がどれだけ幸せなのかを想い知らされる。体も健康で、ちゃんと歩けてちゃんとご飯を食べられる。

呼吸を出来ること。

笑って声を出して、会話が出来ること。

どれだけ私は幸せなんだ。

これ以上何を望むんだ。

※※※このありふれた日々こそ、幸せと呼べるのではないだろうか※※※

広沢タダシさんの‘’ありふれた日々‘’が

体いっぱいを優しく包み込んでいく。


そうしてそんな帰り道、


天気雨が降りはじめて、ふと空を見上げると

雨の粒子を纏う暗い雨空に、

大きな七色の虹が架かった。

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皆の願いが、空へと届きますように🌈

虹のつづき(広沢タダシ)

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