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千羽鶴に込められた想い※02※

今日、患者さんのお部屋に彩り鮮やかな千羽鶴が飾られていた。その患者さんはまだ若い女の子、気管切開をしてる為喋ることは出来ないけれど、寝たきりだった時期からすると随分と回復してきて、リハビリにも行けるようになった。

千羽鶴。

誰かが、誰かを想いながら心を込めて折る。それはどこか、‘ ’手紙を書く‘ ’こととも似ている、気がする。誰か大切な人のことを想い浮かべ、1文字1文字に想いを込めて綴ってゆく。きっと、この子の事を想い、その一折一折に‘ ’元気になってほしい‘ ’とゆう願いが込められているんだろう。

なんて、素敵なことなんだろう。

七色の千羽鶴は、その子を想う愛の結晶だ。皆の想いと願いが込められたその千羽鶴を見て、彼女はどんなことを思ったのだろう。

最近彼女に、ほんの少し笑顔が増えたのはそのお陰、なのかもしれない。近くで彼女の回復を見守る1人として、私も1羽でもいい。彼女を想い、鶴を折ろう。

彼女の笑顔が、またほんの少しでも増えていくことを願いながら。


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