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埼玉5区 立憲前代表vs自民候補、ついに自民奪還できるか? #21【選挙解説】


①埼玉5区のエリア

  • さいたま市

    • 西区

    • 北区

    • 大宮区

    • 中央区

②枝野前代表の地盤

埼玉5区は政界好き皆様がお馴染みの枝野前代表の地盤です。
民主党政権では幹事長や官房長官を経験し、立憲民主党の初代代表ですね!
ちなみに今の泉代表は枝野代表が代表選に立候補していた時に、競っていたライバルです!
この枝野氏の地盤では昨年、予想外な事態が起きていました。なんといっても菅政権で解散期日が近づく前に、当時の立憲・共産・国民民主・社民等の野党を結集して野党共闘を始めたのです。
自民党に対抗するには政権批判票の受け皿となるよう野党間で候補者を調整することが目的です。
例えば当時の神奈川13区では立憲の新人が自民の甘利幹事長を破ったり、東京8区でも野党共闘の力で石原元幹事長を破るなど、小選挙区で勝利してきた候補が増えたのです。
しかし問題はここからです。
立憲民主党は当時、共産党と閣外協力する形で結んでいたため、立憲の中道派が離れてしまいました。日本共産党は極左です。その極左と協力することで、無党派層からの比例票が減少してしまったのです。
その結果、小選挙区で自民には勝ったのですが、自民党候補が比例復活を続々としていく結果となったのです。
この結果はアメリカ大統領選挙でも同じようなことが言えます。
例えば民主党のサンダース候補は同じく極左的な存在ですが、民主党の大統領候補はオバマ氏やヒラリー氏、そしてバイデン氏といった中道派です。
これは無党派層を惹きつけることが目的なのです。
しかし自民党が「立憲共産党」と扱うことによって、立憲=共産主義ということに捉えられ、本来は共産党とは連立政権を組まないはずなのに、そう唱えられる誤解を与えてしまったのです。

③候補者紹介(予想される顔ぶれ)

ここで候補者を紹介いたします。
なお選挙制度において公平性を記すために現職・新人・名前と年齢、所属政党を記します。



立憲【現職】 枝野 幸男候補(59歳)[10期]
自民【現職】 牧原 秀樹候補(52歳)[5期]
共産【新人】 山本 悠子候補(71歳)
今の所確認できたのはこの三方ですが、今後も増える可能性もありますので十分動向を注視して参ります。

④共産党の刺客擁立へ

まず今回の選挙は牧原氏が優勢になっている印象があります。
これまで牧原氏は比例復活での当選でしたが、もしかしたら小選挙区で当選するかも知れません。
前回に比べ僅か7,000票近くまで差を縮め、そして共産党が候補者を擁立してきたことは牧原氏にとってアドバンテージが大きいです。
一方で枝野氏については埼玉市議会議員選挙では立憲候補者13名中12名当選し、自公が過半数の30名取ったとしても、共産党も現職5名と新人1名が当選していることからリベラル層はまだ厚い印象があります。

そして今回の選挙戦で共産党が揺さぶっている印象があるゆえ、衆院選始まる直前までに野党共闘を促す形となりそうです。
現に立憲内でリベラルに近い方々が小沢氏率いる野党候補の1本化に意欲的です。
だが維新の会や国民民主・参政党などの政党が候補者調整に乗るかは難しいでしょう。

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