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それもアリ、これもアリ

編み物をする人のことを「ニッター:Knitter」と言います。
(私はこのニッターの方たちに向けて、毛糸を手染めして販売しています。)
さて、ニッターたちがよくやるのが、「KAL」「CAL」というものです。
KAL : Knitt Along  棒針で一緒に編む
CAL : Crochet Along かぎ針で一緒に編む
という、その名の通り、同じテーマや同じ素材、同じパターンなどを複数人で同時期に編む、一種のイベントのようなものです。

イベント、といってもその規模は大小さまざまで、世界規模のものから、日本国内で参加者1,000人以上のもの、あるいは数人の小規模のものまで、と色々です。
特に編み物のオン・シーズンの始まりともいえる10月頃からは、Mystery KALといって、毎週パターンが発表されて、基本的にニッターは全貌を目にすることなく、編んでいく…という、世界規模の超有名KALを始め、国内の有名なショップ主催のものなどが始まっています。

かくいう私も今年はふたつのKALに参加しています。
両方とも、国内のものです。
世界規模のものは当然のことながら、ビデオ配信はあるとはいえ英語なので、染めながらはちょっと難しい…
ふたつを掛け持ちしているので、既に忙しくなっています(笑)
無謀ですが、楽しいのでオッケー!

そのKALですが、一つの方は、私の技量では少し難しく…パターン自体は難しくはないのですが、ヘタッピなので編み地が整わない!
編んでいてどうにも納得できず、2回ほどきましたとさ…
2回目をほどき終わった時点で、「楽しくないジャマイカ」と思ったのですねぇ。
始まるときは、あれほどワクワクして、楽しみにしていたのに、この有様です。

綺麗に編もう、編もうとしていて、綺麗に編めないと納得できない、そんな気持ちや考えに囚われていたのですねぇ。
これじゃ楽しいはずはない。
楽しもうと思って参加してはずなのに、楽しくないことをしている…
原因は、技量がないのに、綺麗な編み地に拘ったから。
(まぁ多分、針を変えるとか方法はあると思うのですが)

美しく編むということは、大切だと思います。
丁寧に編むことは、それ以上に。
でも、できないのに無理して拘っていると、最後まで楽しく編めない。
なので、綺麗よりも楽しいを優先させました(笑)
いいんです、これで。
丁寧に、納得して、何より楽しく編むことができれば。

ここで、針を変えて綺麗に寄せてもオッケーだし、このまま綺麗ではないかも知れないけれど、楽しさに寄せてもオッケーだし。
そんな自由な編み物やKALが好きだったりします。
そのパターンの名前が「It will be your own…」
そうです。
いずれは「My own」「私のもの」になるのですから。
私がオッケーなら、オッケーなのです(;・∀・)

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