おんべこちゃ その13
おんべこちゃ その13
藤岡さんは63歳の飄々としたオジサンだ。昔は6人いた店員さんも今は藤岡さん一人だけになった。祖母は藤岡さんには「休憩してね。それで上等だす。いつもありがとう」という言葉しかつかわない。私にはお小言しか言わないのに・・・・。
藤岡さんは、気遣いが出来てまじめで情が深い人だと、祖母は言う。「そんな人には感謝しかありまへん」。
もっともだ。藤岡さんは夏休みの自由研究も手伝ってくれた。「私がちょっと知ってることは、繊維・布のことしかありません。そんなんでよかったら、しゃべってみまひょか?」
一日目の講義は絹である。呉服屋なので当然のチョイス。
店の奥から反物を5つほど持ってきて、説明してくれた。
こんなところで、休憩に入りました。母のために書き出した小説です。今年の四月に母は亡くなりました。
なんか、書けなくなってしまいました。すみません。