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甘えん坊

甘えてた。
そして、甘えたかったんだ。

そんなことに気づいた夜だった。


こどもたちに八つ当たりして、
泣かせて、

お風呂でひとり
酷い親だと自分を責めて泣いて、

私は一体何がしたいんだろうと
考えたときに、

でてきた答えは

『こんなに酷い私を
受け入れてもらいたい』


こどもたちに甘えていたのは
私だった。


そして、
私はお母さんに甘えたかったんだ。


長女だったし、
比較的自立的だったし、
あなたはしっかりしてると言われていて、

『甘える』という選択肢が、
私には無い、と思っていたんだと思う。


だけど、

出来なくても
「いいよ、いいよ、大丈夫。」

ちょっとぶつけても
「おーよちよち。痛いね、痛いね。
痛いの痛いの、飛んでいけー!」

なんての、やって欲しかった。


出来なかったら、
出来るようになるためのアドバイスや精神論。
できない自分はダメだと、
なんとなく思い込まされて。


ちょっとした傷や怪我なら
「死ぬほどじゃない」と歯を食いしばって
「こんなの痛くない」と我慢して。

なんなら、
怪我をしてしまった自分を責めていた。


甘えたかったんだね。
そして、とても寂しかったんだ。


全部を受け入れて欲しかった。


そう思っている
小さな子供が


心の中にいた。


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