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カラフル

長男が年少さんのときに
『発達』について指摘された


「うちの子はマトモです」

そんな気持ちと
自分の「母親」としての何かが
否定された気がして


酷く嫌な気持ちで
いつもいっぱいだった


そして
療育センターに通い始めて
保育園では
息子に加配の先生がついた

そして私は
発達について学んだり
個性について
学んだりし始めた


今思えば
あの時
きちんと向き合った自分に
感謝したい

今思えば
本当に酷い母親だった
と思う

今思えば
長男からのSOSだったのかも
と思う


今思えば
全部私のためだったんだ
と思う



本当は
自分は「酷い母親」だって
知ってた


予定外にできてしまった
子供は全然かわいくなくて

私のやりたいことを
邪魔する存在でしかなかった


かわいくない、
と思っていることも
気づかれないように気をつけて


「いい母親」という
一般的な何かのフリをして


心配してみたり
(全然心配じゃないのに)
見守るフリをして
(見張っているだけ)

「子供かわいい」アピールを
周りに対してしてた

するしかなかった


私にとって「母親」って
よくわからなかった


年少さんのときに
長男が描いた絵は

カラフルな色で描かれた
その上から真っ黒なクレヨンで
塗りつぶされていた


今思えば
「そりゃそうだよね」
と思う


だから
発達を指摘されて
自分と向き合わざるを
得なかったことは

本当に必然で
あのおかげで
私は「マトモ」になれたと思う


身を挺して
私にその事を教えてくれた
長男には
頭が上がらない


そして
あの時いろいろ学んだ中で
今も何度も
唱えている言葉があって

それは
【子供は10歳までに一生分の親孝行をする】


初めて聞いたときは
ホッとした

「自分の親のために何かしないといけない」


という呪縛から
解かれた気がした


そして
「子供のために何かしないといけない」

という呪縛からも
解かれた気がした


10歳までに
「子供からの親孝行」を
受け取れるだけ受け取ろう

そう思った


あの時
年少さんだった長男も
もうすぐ3年生


今は
綺麗な色使いをする絵を
描くようになって


校外に展示されるようになった


あともう少し
受け取れるだけ受け取ろう


そう思うんだ


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