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松浦果南は素直になりたい。 #松浦果南誕生祭2024

―――――― 鞠莉のことは私が一番わかってる。千歌のことは私が一番わかってる。……でも。



松浦果南。17歳から、この度18歳になる。
やっと千歌と鞠莉と一緒に何か1つのことをやって、アキバドームの舞台に臨むことができる。
でもさ。千歌にこの間、「勝ちたい?」って訊かれたけど、こういうことしか言えなかったんだ。

本当はせいせいしてるんだけどね、やっとこれで終わりだって。
だからこそ勝ちたい。今をもっともっと楽しみたいから!

ラブライブ!サンシャイン!! 2期12話「光の海」


鞠莉があんなにボロボロになってまでやり抜いたこと。千歌が自らの命を危険に晒してまで跳んだこと。
あんなにあの子を大事に思ってるのに。自分を大切にしてないアイツが嫌いに思えてくる。
……もう、好きなんだか嫌いなんだか分からなくなっちゃった。

そんな感情抱いたまんまじゃ、マトモに鞠莉のことを、千歌のことを面と向かって「好き」って言えないや。
でも、歌詞にならしたためられる気がする。
自分で言うのもなんだけど、傷つけてしまうのを恐れるぶきっちょだからさ……。

ずっとここにいたいね 好きだよみんな

WATER BLUE NEW WORLD - Aqours  作詞:畑亜貴


……もっと皆のことをハグしてあげた方が良かったかな。でも、今更やったって時間は取り戻せない。

……いやいや!後ろ向きに考えるのはやめようって思ってたのに!ボヤボヤしてたら千歌のこと……鞠莉のこと……ハグしてあげられない……。




いつも不都合なことがあるとダイビングにずっと逃げてきた。
だからこそこんなウェットスーツ――――――私の心の殻となってる"防護服"なんて脱ぎ捨てて。
"淡島のライオン"のように、海に向かって叫ぶ。


私、松浦果南は宣言する!
二度と後悔なんてするもんか!
私、皆の笑ってる顔が見たい!!
二度と逆張りなんてしないから!!



……というわけで。



本日2月10日は、松浦果南ちゃんの誕生日。
アニメ本編でも描写されていましたが、果南はお気楽そうに見えて本当は仲間想いの子です。
ただ、想いが強すぎるがあまり「傷つくのを恐れる」のも果南の性格。――――――初代Aqoursとして舞台に立った時のトラウマで。

だからこそ、傷つくことを恐れない千歌と鞠莉には、つい冷酷なことを言ってしまったり。現実はそんなに甘くないと。
それでも心の殻に閉じこもった果南にも、千歌は変わらず自分に信頼を寄せ、鞠莉は仲直り出来ることを信じ続ける。

その間にも果南は自問自答の繰り返し。冷たい言葉で「傷つけてごめんね」って言いたいのに、臆病な自分が邪魔をする。
何言われるかわからない。元通りの仲に修復できる確証もない。怖くて震えて何も言えなくなる。

……これがアニメで描かれた「松浦果南」の人物像なのかもしれません。
ちかなんコンビの付き合いの長さを考えても、この頃は非常に辛く苦しい時期だったでしょう。
それでも、果南の中では一貫して千歌のことは妹のように愛し続け、鞠莉のことは一貫して相棒として想い続けました。



そういう果南が本当に大好きで、元々好きだった幼馴染トリオ「ようちかなん」の関係性もより好きになりました。
勿論、ようちかなんで先陣を切ってバカやっている「遊びの達人」の果南のことも好きです。

ちょっぴり愛が重めの果南は、千歌の純粋な気持ちに感化されて、自分に嘘をつかずに「自分に正直でいる」ことの大切さを学ぶ。そして、Aqoursの皆のことを目いっぱい愛してあげる。
そんな果南の成長過程を、これからもずっと見守っていきたいです。


2024年2月10日
中井みこと

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